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風邪が治らない人は・・・

10日ほど前に風邪をひいたとブログに書いたけど、今回はよくあるウィルス性の風邪ではなく細菌感染だったらしい。
最近は風邪がなかなか治らないという話をちょくちょく聞くので、ご参考までに今回の経緯を。

風邪をひいて病院に行くことはこれまで殆ど無かったけど、今回は頭痛がしつこいので、先週NYに来てから初めて病院に行ってみた。
フィリピン人っぽい医者に説明した内容はこんな感じ。
・5日前に寒気とだるさを感じた。
・4日前に熱が39℃近くまで上がった。
・熱は1日で下がったが頭痛が残る、鼻水少々。
・頭痛にはイブプロフェンが全く効かない。

一通りの問診・検診が終わった後、先生は確かこんな感じのことを言っていた。
・ウィルス感染の場合は数日で症状が良くなるはずなので、ウィルスが原因とは考えにくい。
・(鼻の中を器具を使って見て)鼻の内側が炎症を起こしているので、頭痛の原因は偏頭痛などではない。
・恐らくバクテリア(細菌)が原因で鼻の奥にCongestion(充血)があり、それが頭痛を引き起こしている。
・だとすると抗生物質を飲まないと治らないので、とりあえず5日間飲んでみて改善しなかったらすぐに連絡して欲しい。
「鼻の奥にCongestionがある」という状況がいまいちイメージできなかったけど、処方された抗生物質を薬局で買って飲んでみたら、翌日には頭痛は消えていた。
いくらイブプロフェンを飲んでも治らないわけだ。
だから、普通の風邪薬や頭痛薬を飲んでも体調が良くならない人は病院に相談した方がいいかもしれない。


ところで、僕が診てもらった先生の説明は非常に丁寧で理路整然としていた。
自分の診察はあくまで推測であることを強調し、患者である僕が納得するまで丁寧に説明してくれた。
訴訟社会のアメリカだから当然と言ってしまえばそれまでかもしれないけど、ふんぞり返った感のある医者が多い日本では珍しいタイプの医者じゃないかな、と思った。
まあ、それだけ治療費も高いんだろうけど。(保険の明細が届いてないので金額は不明。)

また、抗生物質の処方についても、「ウィルス性の風邪ではない」と診断した根拠を詳細に説明し、安易に抗生物質を処方しているわけじゃないんだよ、ということが良く伝わってきた。
日本には風邪の患者全員に抗生物質を処方する医者も結構いるみたいだけど、巷でよく言われている通り、抗生物質はウィルス性の風邪には有効じゃないだけではなく、耐性菌という恐ろしい細菌を生み出すことにもつながるので、避けた方がいいらしい。

まあ、NYの医者は彼女しか知らないので、これを一般化するつもりは無いけど、


以下、あるサイトに書かれていた内容を抜粋。(サイトの後半はセールストークになっているので信憑性は不明。)
日本では、風邪やインフルエンザなどウイルス感染は抗生物質で治ると誤解している人が大変多いのです。
風邪やインフルエンザのウイルスに、抗生物質が効くと思うようになった原因は、今まで日本の医師は、風邪を引くと多くの人が、それに引き続いて細菌(バイキン)感染を起こしやすいと誤った考えから、抗生物質を処方していたからです。

抗生物質は、細胞膜を持っている細菌(バイキン)に働く薬剤です。
一方、風邪やインフルエンザの原因であるウイルスは細胞膜を持っていないので、抗生物質(薬剤)では、小さなウイルスを死滅させることができないのです。

米国の感染症学界では以前から、「健常人に発症したウイルス感染には抗生物質を使うべきでない」とはっきりガイドラインで示しているが、日本では2005年にやっと、学会や国が「風邪やインフルエンザに抗生物質は無効、細菌性二次感染の予防目的の投与も必要ない。」と指針を出している。

ところが、今も、風邪やインフルエンザに掛かると「抗生物質のおかげで風邪の治りが早かった」と誤解して抗生物質を欲しがる人も多く、医師は患者を手ぶらで帰すわけにはいかず抗生物質を処方するといった事が多いのです。
実際、全国の開業医を対象に処方実態を調べた結果、抗生物質を「ほぼ全員」に処方するとした医師は30%、「患者2人に1人」が32%、「ほとんど処方しない」は4%に過ぎなかったということです。

ということで、抗生物質を飲む際は良く考えて、耐性菌の出現を少しでも抑制しましょう。


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by nycyn | 2007-02-28 13:01 | NYライフ
もうすぐサマータイム

今年から新しい法律が施行され、3月第2日曜日からサマータイム(Daylight Saving Time)が始まる。
ってことは、3月11日から・・・もうすぐだ。
別に僕の生活に大きな影響を与えるわけじゃないからいいんだけど、ちょっと開始が早すぎる感じがしなくもない。

今年から開始時期が変更になることは多くのシステムを使う会社にとって結構大きな問題らしく、個人ベースでも自動的にサマータイムを認識するパソコンなどは設定を変更しないといけないらしい。
実際、僕のOutlookスケジューラーは3月11日以降の予定が1時間ずれていることが判明。
その他、詳しくはコチラ


日が出ている時間帯を有効に使おうというサマータイムは基本的に好きなんだけど、一つだけ嫌なのが日本との電話会議。
例えば、東京で午前10時にスタートする電話会議の場合、NYは冬時間だと午後8時スタート、夏時間だと午後9時スタート。
だから、東京と電話するために会社に残る場合、夏時間の方が1時間遅くなるのである。
それぐらいいいじゃん、と思うかもしれないけど、早く帰って勉強しなきゃいけない身としてはこの1時間の差は結構大きい。

ということで、米国にいる皆さまはサマータイムに向けて準備をしましょう。


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今日はサマータイムという言葉の響きからは程遠いどんよりした天気。
3年前に渡米した日もちょうどこんな天気で、こういう天気のことを「dark and dreary」と表現するんだよ、と当時教えてもらったのを覚えている。
そんなdark and drearyな一日だったので、またしても引きこもってしまった。


因みに現在、外はこんなことになっとります。

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by nycyn | 2007-02-26 10:44 | NYライフ
いちご

東京鋼鐵の臨時株主総会で同社が大阪製鉄の傘下入りする議案が否決された。
仕事上は日本のニュースをチェックする必要があまり無いこともあって既に否決されたとは知らず、今日のウォールストリートジャーナルを読んで初めて気が付いた。

ご存知ない方のために簡単に経緯を説明すると、東京鋼鐵は大阪製鉄の完全子会社となることを発表していたが、同社が子会社となる際に既存株主に対して支払う対価(株式交換比率)が実態より安すぎるということでクレームがつき、2/22の株主総会でその是非を問う投票が行われた結果、買収決議に必要な票数を集められなかったというもの。
これまで日本では会社側が提案する議案を株主が黙認するケースが多かったが、今回は米国人であるキャロン氏率いる投資会社が会社提案に対して否決するよう既存株主に呼びかけ、その甲斐あって今回の否決につながった。

ウォールストリートジャーナルでは「アメリカ人の勝利」という見出しでこの件を紹介し、本件の経緯や日本経済界の非効率性、買収阻止の主役キャロン氏についても詳しく述べていて面白い。(記事は一番下)
東京鋼鐵には三井物産という大株主が存在するが、今回は多くの個人株主がキャロン氏の主導のもと否決側にまわったため、これまで発言力の弱かった個人株主が今後は経営に影響を与えるようになり、会社側も個人株主を重視した経営を行う必要に迫られると、している。

記事では簡単にしか触れられていないが、株式交換比率の算定にあたっては東京鋼鐵が三菱UFJ証券を使っており、買収者である大阪製鉄のメインバンクが三菱東京UFJ銀行であることを考慮すれば、同証券が独立した第三者であるとは見做しにくいとキャロン氏は指摘している。
また、記事によれば会社間で合意した買収を株主が阻止した例は過去に無いらしいから、買収を検討している経営者には大きなプレッシャーとなるだろう。

ということで、この記事は良くまとまっていると思うので、興味がある方は是非読んでみてください。(写真はNikkei Netから)

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このキャロン氏率いる投資会社の名前は「いちごアセットマネジメント」(いちごAM)、同社が運用するファンド名は「イチゴジャパンファンドエー」(いちごファンド)と、何ともかわいい。
因みに、「いちご」とは「苺」ではなく「一期一会」が由来とのこと。
以前、恋愛ゲーム「ときめきメモリアル」からの収益を収入源としたSPC「ときめきカンパニー」というのがあって、それと同じような部類の会社かと最初は思ったけど、どうやら違うらしい。

この記事を見ていたら何故かいちごAMにハマッてしまい仕事そっちのけで色々調べていたら、文芸春秋に掲載されたキャロン氏の記事が出てきた。
彼は幼少期に3年ほど日本に住んでいたのをはじめ、インターンや大学院生としても日本に在住し、通算17年間日本に住んでいる。
いちごAMを設立する前は日本のモルスタで働いていたので、僕の友人で彼を知っている人がいるかもしれない。

彼の記事の中でちょっと面白かった部分をご紹介。

社会全体で常にエクセレンスをめざす。自分たちは気がついていないかもしれませんが、これはとても明白な素晴らしい利点です。そして、日本社会の最大の強みは、「一般人」です。日本には世界一の「一般人」がいますよ。米国のエリート教育はすごいと思いますが、エリートは一部の人間だけです。日本には優れた一般の人々が大勢いて、いつだって一生懸命。日本は健全な社会だと実感します。米国は貧富の差が激しいですから、それこそ健康保険にも加入していないような人々がたくさんいます。日本には最低保障、セイフティーネットがあります。豊かな社会なのです。
最近日本では格差が云々という話をよくしているみたいだけど、やはり物事は一長一短だなと再認識させられる。
日本の社会主義的な側面は国家成長の阻害要因になっていると思うけど、資本主義社会には上記のような負の側面があるのも事実。

世界一の一般人がいる総中流社会の日本と、ゲイツやジョブズやペイジやブリンを輩出する格差社会のアメリカ、結局は着目するポイントによって良し悪しの判断が分かれるので、永遠に議論されるテーマなのかもしれない。
なお、格差を悪者扱いしている人達が永田町に沢山いるらしいけど、努力が報われにくい総中流社会では優秀な人(青色発光ダイオードの中村教授など)ほど国外へ脱出するインセンティブが働く、言い換えれば中途半端な人だけが国内に残る可能性がある、ということを忘れないで欲しい。


一方、彼はこんなことも述べている。

これからは、労働力不足と高齢化が問題になってきますね。どうしたら豊かな社会を維持できるかと考えると、やはりリスクテイクするべきだと思います。これまでの「ロー・リスク、ロー・リターン」ではなく、これからは「ミディアム・リスク、ミディアム・リターン」ぐらいをめざす。それが二極化現象のバランスを取り、階級社会を免れるキーになると思います。そして、リスクを負うことができる人たちを「よくやった」と評価できる社会にならなければいけない。そうすれば、日本の未来は明るいと思います。
なんだ、そんな彼も日本は格差社会になると確信し、格差の中で勝ち組になることを推奨しているわけね。
字面通りに読むと「全員がミディアムリスクを取って全員が勝ち組に」となるんだろうけど、そんなことが不可能なのは彼も分かっているはず。
だから、リスク・リターンの前に敢えて「ミディアム」とつけたのは、米国のような極端な格差社会になって欲しくないな、という願望だろうか。
うん、この部分に関しては僕も賛成。


この部分は爆笑してしまった。

こんなこと言っていいのかわかりませんが、日本人はルール好きだと思うことがあります。私の知人でお坊さんになった米国人が、ある時、近所の区営プールに行きました。お坊さんですから彼の頭はツルツル頭。それなのに受付で「帽子は?」と呼び止められました。そのプールでは、スイミングキャップを着用しなくてはならないというルールがあったからです。でも、キャップをするのは、そもそも何のためなのかということですよね。とにかく「ルールだから駄目」と言われびっくりしたそうです。
ははは、おっしゃる通りでございます。
ルールの運用に遊びが無い、各人が状況に応じて判断できない・・・前者については多少の良い面もあるとは思うけど、こうやって書かれると日本人として恥ずかしい感じがする。
以前に宗教のところでも書いた「原理原則(判断の軸)が無い」という歴史的背景も影響しているんだろうな。

先日、とある手続きのために日本企業に電話した時、応対してくれた若い女性の柔軟性の無さに失望した。
僕は海外から特殊な手続きをしようとしているにもかかわらず、こちらの説明もロクに聞かずに日本国内顧客向けのマニュアル通りの説明を繰り返すだけ。
僕が何度も「海外に住んでいる」と言っているにもかかわらず、その女性は「そのような場合は店頭にお越しいただいて・・・」って何だよ!

大丈夫か、ニッポン。


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WSJの記事
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by nycyn | 2007-02-24 14:54 | 雑感
Zipcar

f0081958_1119372.jpg先日、プライベートエクイティの授業でZipcarのケースを扱った。

Zipcarとは会員が車をシェアするという発想で、特定の場所に停めてある車(Zipcar)を予約して、利用した時間又は走った距離分だけ料金を払うというシステム。(1時間10ドルなど)
レンタカーはオフィスに行かないと車を借りられないけど、Zipcarは街の色々な場所に停められているので、自宅から最も近い場所にあるZipcarを予約できる。
マンハッタンだけでも数百台のZipcarがあり、街を歩いているとZipcarのロゴをつけた車をちょくちょく目にする。


Zipcarは2000年に二人の女性、チェイスとダニエルソンによって設立された。
チェイスはMITでMBAを取得、コンサルティング会社等で働いたキャリアを持ち、ビジネスプランを描くのが得意。
一方、ダニエルソンは地球化学の博士号を持ち環境問題に取り組む一方、自動車修理工場で働いた事もある異例のキャリアの持ち主。
この二人が上手に役割分担をして、事業設立にこぎつけた。

Zipcarのコンセプトは、「便利」「低料金」「環境にやさしい」というもの。
自宅近くにある車を利用できることで便利さを提供し、毎日は車に乗らない都市部の人に車を所有するコストを低減させ、車の台数を減らして環境問題に取り組むことを狙っている。

問題は、どうやって車を管理するか。
タイヤの上に鍵を置いて・・・なんてことをやっていたらすぐに車を盗まれてしまうので、この問題の解決に最も時間と資金をつぎ込んだ。
そして考案されたのが、車の中にデータ転送システムを導入するというもの。
Zipcarの会員は会員カードを持っており、予約した時間になると本部から予約した車に予約情報が転送され、予約した時間に予約した人のカードにだけ反応してドアロックやエンジンが作動する仕組み。
その他、利用開始・終了時間や走行距離、ガソリン残量に関するデータも本部に転送されるので、係員がZipcarを停めてある現場に行かなくても遠隔操作で車を管理できる仕組みになっている。
また、このシステムについては特許を取得して真似されないようにしている。

しかし、事業開始段階で資金調達に苦労し、二人の創業者は無給で働き続けた。
二人とも子育てをしながら起業に専念し、自己資金で当面の資金を工面する一方、徹底的なコストカットで資金提供者が現れるのを待った。
資金調達のネックとなったのは、ヨーロッパでは普及しているカーシェアリングのコンセプトがアメリカでは定着していないことに加え、二人の創業者に起業経験・マネジメント経験が無かったこと。
それでも、ボストンにて12台のZipcarとともに事業を開始して着実に会員を増やしていくのだが、会員数は僅か420人。
今後、ボストンでの事業拡大に成功したら、今後は他の都市部でも同事業を展開することを計画する。

* * * * * * *

このケースをクラスで扱う際は生徒がベンチャーキャピタリストの視点でZipcar事業の将来性を分析し、資金提供を行うかどうかを議論する。
但し、このケースは2002年に書かれたものであり、前述の通りNYでもZipcarのロゴをつけた車が走っているのを目にするので、事業として成功したことは既に分かっている。
なので、あくまでケースが書かれた時点で判断したと仮定して議論することになる。

とは言え、実際この事業は成功しているので殆どの人は資金提供を行うと発言するかと思いきや、ほぼ全員が資金提供しないとの意見だった。
その理由は、Zipcarがターゲットとしている「週に1回程度しか車を使わない人」が非常に少ないこと(アメリカは車社会)、思いつきで車を使いたい時にすぐ使えない(不便)、といったもの。
だから、ボストンで会員数を伸ばしているとは言っても数百人のレベルであり事業採算が取れるまでには成長しない、ということだった。

しかし、Zipcarの事業は固定費が非常に少なく、規模を拡大して固定費を薄める必要性が低いため、車12台でスタートした段階で車1台当たりの収益性は僅かなマイナス、同じマージンを確保したまま20台を超えればプラスになるという収益性の高い事業だった。
したがって、むやみに事業を拡大することなく、事業採算の取れる地域だけで慎重に拡大して行けば、確実に儲かる事業なのである。
つまり、ケースの付録として付いているデータを細かく分析しないとダメよ、ということを示唆しているとも言える。(←僕は面倒だからやらなかった。。。)

その後、この会社はニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンDC、シカゴ、トロント、ロンドンにて事業を展開し、今後も他地域での事業拡大を計画しているらしい。
また、設立当初に二人の創業者のマネジメントスキルを疑問視する声があったことから、この二人は数年後にリタイアし、現在は外部からやってきた社長が会社を運営している。
創業者が早々と会社を去ってしまうのは寂しい気もするが、創業者はアイディアを形にして事業を軌道に乗せ、その後の事業拡大はその道のプロに任せるという考え方はアメリカらしく、創業者が何年・何十年も居座ることが多い日本企業とは異なるのである。

* * * * * * *

僕は普段殆ど車に乗らないから、年会費を考慮するとレンタカーの方が安くなりそうなので使ったことは無いけど、コンセプトとしてはいいな、と思う。
まだ利用している人は少ないんだろうけど、今後は環境問題への意識の高まりもあって、徐々に顧客が拡大していくかもしれない。

一方、日本人は車の利用頻度にかかわらず車を「所有」することに重点を置く人が多いので、カーリースがあまり普及しないのと同じ理由で多分流行らないだろうな。
そういう僕も日本にいる頃は週に1回くらいしか乗らないのに排気量3000ccのスポーツカーに乗り、駐車場代や税金などかなりの維持費を払っていたけど、今から思えば無駄だったなーと思う。

車を持たない生活を始めて3年がたったせいか、日本に帰国しても車なんか不要なんじゃないか、と思うこともたまにある。
でも、今は交通の便が良い場所に住んでいるからいいけど、日本だとそうもいかないだろうから、結局買っちゃうんだろうな。


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by nycyn | 2007-02-23 11:34 | MBA
インド

この週末は風邪でダウンしていたので、時間つぶしに日系ビデオ屋で借りたビデオを見たりしていた。
その中に、1月末にNHKで放送された「インドの衝撃」というのがあった。

インドの経済成長については今に始まったことじゃないし、メディアでの紹介や本も沢山出ているけど、映像で見ると改めて「すげーなー」と思ってしまう。
やはりドキュメンタリーを作らせたら民法よりNHKの方が上手かも。

この番組は①頭脳パワー、②消費、③政治、の3回に分けられていて、僕は①と②しか見なかったけど、十分に楽しむことが出来た。

①の頭脳パワーではインドの教育方針を紹介。
例えば、小学校では九九のような暗記に加えて徹底的な暗算の訓練をしたり、「333×333」と「33333×33333」の二つの式から得られる答えに一定の法則があることを教えた後、他の計算式にも何か法則がないかを生徒自身に考えさせたりする、といったような、暗記だけではない独創性を伸ばす教育をしているのが印象的だった。

また、インド最難関のインド工科大学(IIT)についても詳しく紹介。
頭脳大国を目指す政府の援助を受けているため、学費は年間7万円と格安。
ここでも生徒に徹底的に考えさせる訓練をし、何も無いところから新しいモノを作り出す独創性を伸ばす教育をしているそうだ。
紹介されていた現役学生は、授業以外の時間に10時間勉強をしているとのこと。
月に何回大学に行ったかな、と考えたりしていた僕の大学時代とは大違いだ。

このIITの合格率は60倍と世界で最も競争率が高い大学らしい。
IITを卒業すれば世界中のTech系企業や金融機関から採用の声がかかり、初任給は1千万円にも上るため、IITの人気は増すばかり。

番組で紹介されていた受験生は貧しい農村の出身で、一家の現金収入は5万円、IITの受験費用3千円は何とか用意して学費は学生ローンを利用する予定。
彼の家族が属するのは500人程度の小さな農村で、小学校しかなく中学校以上は無いため、彼は毎日2時間かけて隣の村の中学校まで通っていた。
だから、彼はIITに合格・卒業して十分な収入が得られたら、村に中学校を建てるつもりらしい。
彼は家族だけではなく村全体の期待を背負って受験しているため、ものすごいプレッシャーと戦いながらひたすら勉強に明け暮れる毎日を送っている。

こうした教育を受けて育ったインド人ビジネスマンは世界各国で活躍し、NASAやMicrosoftなどもインド人の頭脳なくしては事業が成り立たないところまで来ているらしい。


②の消費については①ほど面白くは無かったけど、インド人の嗜好が変わってきていることを紹介していた。
経済成長に伴ってゆとりのある家庭が増加し、大型ショッピングモールの建設が相次いでいるとのこと。
町の貧しい市場は肉や魚にハエがたかり売り物の上を猫が歩くような衛生状態だが、豊かになったインド人は先進国のような清潔な商品を求めるようになった。
また、以前はふくよかな女性が好まれる傾向にあったが、最近では細身の女性に人気が集まるようになり、ダイエットに関する広告も見られるようになってきた。
これに対して、「モノは無くても心は豊か」であることの重要性を説いた建国の父ガンジーの言葉を引用し、最近の急速な欧米化に対して懸念の声を上げる人達もいるらしい。
これは、どの国も先進国になる過程で経験することだろう。


ここまで見ると、多くの人が「貧富の差が激しくなって社会問題を引き起こすのでは」と思うだろうが、実際はどうなんだろう。
例えば、十数年前までは共産党指導の下で(形式的には)格差の少なかった中国が市場経済に移行して以来、格差問題が深刻さを増し、電力不足問題や公害、共産党の指導力低下などと併せて「危なっかしさ」を感じさせるのに対し、インドにはあまりそうした雰囲気を感じない気がする。
インドはカースト制度の下で昔から格差が存在していたので、経済発展に伴って格差が拡大しても、ある意味で「格差慣れ」しているのではないか、とも思ったりする。
まあ、そんなにインドについて詳しく知っているわけじゃないので実態は良く分からないが、インドが世界経済の中で存在感を増していくことは間違いないだろう。


インド人は僕が通う大学にも沢山いるんだけど、分かりやすい特徴は良くしゃべること。
先週の金曜日に1時間空き時間があったので、使っていない教室で次の授業の予習をしていたら、その間じゅうずーっとインド人はしゃべり続けていた。(誰も聞いていなかったけど)
番組の中である企業の新人研修の模様を映していたんだけど、教官みたいな人が「我々インド人は会話の中に少しでも沈黙があると何かしゃべろうとするけど、営業でこれをやってはいけません。お客はその間に色々と考え事をしているので、その時間を奪ってはいけません。お客が声に出さない心の声に耳を傾けることが成功の秘訣です。」と教えていたのが印象的だった。
インド人、やはりそうなのか。

また、インド人といえばITに強い。
番組でも幼い頃からパソコンスキルを向上させるプログラムを導入し、IITを始めとする大学で数学・化学・物理のスペシャリストとなったインド人の頭脳がソフトウェアの世界を中心に活躍しているとのこと。
僕なんか初めてキーボードに触ったのが入社してからだから、彼らにその分野で叶うわけないんだよな。


そんな「インドすげー」感につつまれた後に日本のニュースを見たら、こんなのがあった。
先生、パソコンできますか・文科省が自己評価表作成
文部科学省は19日までに、小中高校の教員が授業でパソコンやインターネットなどが活用できているかどうかを、自己評価するチェックリストを作成した。
パソコンやインターネットを使い、分かりやすい授業をするため、教員が必要とされる指導力の基準を定めたもの。
評価は「わりにできる」「ややできる」「あまりできない」「ほとんどできない」の4段階で行う。
(中略)
小学校版と中学・高校版の2種類があり、「児童がワープロソフトで文章にまとめることを指導する」「生徒がネット犯罪の危険性を理解するよう指導する」など、各18項目で構成。

「わりに」って何だよ、「わりに」って。(しかも最上級)
パソコンがあまり出来ないことを前提にやっていないか、これ。
1世紀たっても日本はIT分野でインドには勝てないだろうな。。。


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by nycyn | 2007-02-20 14:10 | 雑感
フィーバー

またしても風邪をひいてしまった。

木曜の夕方から体調がおかしいなと思っていたんだけど、金曜の授業中にだんだん辛くなってきて、最後の方は集中力も殆ど無かった。
帰りの地下鉄でもふらふらするので帰って体温を測ったら、38.7℃。
平熱は低めで35.5℃くらいだから、平熱より3℃以上高い。
もちろん、ソッコーで寝た。

翌日、体温はほぼ平熱まで下がったものの、頭が割れるように痛い。
なので、初めて大学を休んでしまった。

昔から学校を休むのが嫌いで、小学校は6年間欠席なし、中学校は3年間で1回だけ、と殆ど学校は休んだことが無い健康優良児だったのに、2ヵ月連続で風邪をひくとは。
キョジャッキーになってしまったのか、過去数年まともに風邪をひいていなかった反動か・・・

原因はたぶん睡眠不足だろう。
今週はいろいろ忙しくて平均睡眠時間は3時間半くらいだった。
普段はこれくらいの睡眠でも大丈夫だけど、最近の寒さにやられてしまったのかな。

ということで、睡眠は大切だと実感。
最低4時間、なるべく5時間は眠るようにしようと決意したのであった。


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by nycyn | 2007-02-18 12:08 | NYライフ
スタディグループ

何か強烈に眠い・・・仕事中とか勉強中に眠くなることはあまり無いんだけど、今日はケースを読んでいても全く頭に入らない。
何故かといえば、ケースが面白くないから。
今日読んでいるケースはアメリカのストレージサービス(貸倉庫)会社がヨーロッパに進出する、というやつ。
まだ最初の3ページしか読んでいないけど、「グラント(主人公)はブラッセルに事務所を構え、17の施設をオープンした」とか言われても、全く興味が持てない。
最終的には欧州子会社への投資是非を云々という話になるんだろうけど、どっちでもいいよ。


ということで、休憩がてらブログを更新。

今学期は全ての科目が選択科目になったので、科目によって受講している生徒が異なる。
ということは、課題やプレゼンを行うグループも科目によって異なる。
必修科目の時は全て同じメンバーで受講するので、科目によってグループが異なることは無かった。

スタディグループといえば、僕は必修科目のグループでかなり苦労をした。
(詳細はコチラコチラ
たまたまぐーたらな奴らが集まってしまったせいで、とにかく全ての宿題をほぼ一人でやっていた。
ただ、最近になって分かってきたことだけど、グループメンバーのトルコ人は恐ろしく頭が良い。
何をもって頭が良いと定義するかは難しいところだけど、いわゆる天才タイプで、(たぶん)大して勉強もしていないくせに授業の内容はかなり分かっていて、ぼけっとしているように見えても教授に当てられるとバシッと的を得た発言をするのである。
また、休み時間に会話をしていると様々な視点で物事を見ていることが分かり、とても勉強になる。
ちゃんと勉強すればすごい人になるだろうに、勉強は彼が住むワシントンDCからNYに来るまでの電車の中でしかやらない、というオオモノ。
最近では同じグループメンバーだった(問題児の)ロシア人女性と付き合いだして、一応人目をはばかっているみたいだけど、付き合っているのは誰の目にもバレバレ。
ロシア人は彼の住むDCに引っ越して一緒に暮らしているので、尚更勉強しないんだろうな。


そんな事はさておき、上で書いた通り今学期は科目毎にグループが異なるので、4つのグループで課題とかをやっている。
実際はまだ3つのグループしか稼動していないけど、それぞれメンバーが異なるので色々な個性が見えて面白い。

最初にグループ課題をやったのは、Earnings Qualityというクラス。
各自で問題を解いてからそれを持ち寄って議論しようぜ、ということになり、締切の設定がえらい早かったので「おっ、やっぱメンバーが変わるとやる気が違うな」と思い、僕は風邪で頭が朦朧とする中、締切日に自分の解答ファイルをメンバーに送った。
すると、残りの3人の反応は、①「今週は引越しがあってバタバタしてるから週末までにやるよ」、②「for some reason sunday didn't feel like accounting day(会計やる気分じゃなかった)」、③連絡すら無し・・・
こらー、これじゃ今までと同じじゃないか!
結局、その後も彼らから解答が届くことは無く、「お前の解答でいいと思うよ」という連絡があっただけ。
おいおい、こんな奴ばかりなのか?

次は、Equity Marketのクラス。
最初の課題は結構難しくて、すらすらとは解けなさそうな印象を持っていた。
すると、リーダーっぽい奴がカンファレンスコールをやろうぜ、と言い出すも、皆働いているので中々時間が合わず、いつにするかを決めるだけで一週間たってしまいそうだったので、僕は自分の解答を送って「事前にコレを見てから議論しない?」とふってみた。
何も無い状態でカンファレンスコールをやっても、結局何も決まらない事が多いからね。
課題は予想通りかなり難しく、僕は全部解けなかったので一部空欄のまま全員に送ったんだけど、数日すると二人から「こんな解き方でどう?」というメールが届いた。
うーん、おっしゃる通り、頭いいなあ・・・その後は表現の微修正などのやり取りを何回かやって、締切の5日前には解答が完成した。
いいねえこういう感じ、以前のグループでは絶対に無かったよ。
このグループとはストレスなくやっていけそう。

最後はPrivate Equityのグループで、最初の課題は金融モデルを作成するやつ。
前提条件がかなり細かく、自分で仮定を置いて数字を積み上げていく必要があるので、この手の課題は苦手な人が多い。
僕は他の課題で忙しかったのでしばらく放置していたら、グループのムードメーカー的女性から「どうやって進める?」とのメールがメンバーに届くも、全員無視。
数日たって再度彼女から「どーすんのよ!」というメールが届いたので、Equityのクラス同様、僕がとりあえず作ってみたものを全員に送ってみた。
と言いつつ、実は僕のモデルはかなりメチャクチャで、バランスシートとCF計算書のキャッシュ残高が全然合っていないんだけど、忙しかったのでとりあえず送ってみた。
すると、数字に強そうな奴がリバイズしたものを送り返してくれて、見てみると僕が前提条件を完全に読み違えていたことが判明。
おおー、と感心しつつも、出来るんなら最初からやろうよ、とも思う。
全員を急かしていた女性は結局何もしなかったんだけど、チーム内にリバイズしてくれた彼のような存在がいると心強い。

この2つのグループを見ていると、誰かがとっかかりを作れば動きだすけど、誰も初動を起こしたくない、ということなのかな。
いずれにしても、以前のスタディグループに比べるとそれなりに充実したグループ活動を行うことができそうな気がする。
まあ、これからやるプレゼンでは奴らに頼りまくることになりそうなので、僕が出来る分野で早めに貢献しておくのがいいんだろうな。


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by nycyn | 2007-02-15 13:36 | MBA
外出多し

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最近、やたらと忙しい日が多い。
なぜなら、仕事での外出が多いから。
日中外出してしまうとその間デスクワークが出来ないので、帰社してからバタバタとそれらを片付けているとすぐに夜になってしまう。

今日もセミナー&会議のため、会場のホテルに直行。
アメリカのセミナー類は開始が早く、ひどいものは8時開始なんてのがあるから、そんな日はいつもの生活リズムが崩れるので好きじゃない。

今日の会場は55th&5thにあるセントレジスホテル。
高級ホテルだということは知っていたけど中に入ったことは無かったから楽しみにしていたら、予想を超える豪華さと対応の良さにびっくりした。
やっぱ、それなりのお金を払う場所は対応が違うのね。

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セミナーは15分の休憩を挟んで4時間ぶっ通し、ランチの後は1対1のミーティング・・・そりゃ疲れるわな。
昨日は4時間弱しか寝ていなかったのでセミナー中も何度か落ちそうになったけど、そんな時突然「業界の重鎮」と呼ばれる人が目の前の席に座ってきてかなりびっくりした。
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この写真で誰だか分かる人はかなりのマニアかも。(黒ぶちメガネがトレードマーク)
因みに、芸能人じゃないので金融業界以外の人は絶対に分からないと思います。


そんな忙しい時期に限って大学の方も忙しくなるから不思議だ。
今週末は何故か作業負荷のかかるモノが多く、2日間でケース7つ&宿題3つ・・・

色々とやる事はあるんだけど、今日は唯一見ているドラマ「24」の日、しかも2話連続。
今から見始めると昨日と同じくらいの睡眠時間になってしまうけど、それでも見たいと思わせるのが「24」なのである。
ストーリーはかなりめちゃくちゃなのに、何でハマるんだろうね、コレ。


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by nycyn | 2007-02-13 14:18 | NYライフ
久しぶりの

今週末は久しぶりに気温がゼロ℃辺りまで上がった。
マイナス10℃に慣れた体には楽勝だろう、と思っていたけど、外に出たらやはり寒かった。

空も久しぶりに雲が浮かぶ穏やかな青空。
最近は雲ひとつ無い寒々しい晴天が多かったから、久しぶりに雲の表情を見た気がする。
やっぱ雲を見るのは楽しい。


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by nycyn | 2007-02-12 16:03 | NYライフ
iPod禁止?

横断歩道でのiPodや携帯電話の使用を禁止する法案が検討されているらしい。
この記事によると、
iPodで音楽を聴きながら歩いていた男性が交通事故で死亡したことがきっかけ。
法案の内容は、主要都市の路上を横断する際のiPod・携帯電話・ゲームボーイなどの電子機器の使用を禁止するというもの。(罰則付き)
電子機器の使用中はスリや強盗に会いやすくなると警告している都市もあるが、本当に危ないのは交通事故である。
音楽を聴く人だけではなく、ウォールストリートのブラックベリー中毒者もこの法案に不満を持つだろう。
とのこと。

まあ、法案が成立することは無いんだろうけど、仮に成立したら暴動が起きるんじゃないか、と思うほど「中毒者」は沢山いる。
通勤時に周りを見ると、恐らく3人に1人くらいは何らかの電子機器を使いながら歩いているという感じで、これは日本とあまり変わらないんだろうけど、ヘッドセットを使って電話している人が多いのが日本との違い。
僕は殆ど携帯で通話はしないので良く分からないけど、あれだけ話しているとヘッドセットでも使わないと手が疲れてしまうのかもしれない。

アメリカの携帯はメールよりも通話の方が多く使われている気がするけど、日本はメールの方が多かったっけ。
日本にいた頃、電車の7人掛けシートに座っている7人全員がメールしているのを見た時はちょっと気持ち悪かった。
アメリカ人は大声で電話、日本人は下を向いてピコピコとメール・・・国民性もあるのかな。

因みに、僕は携帯メールが嫌いなので日本でもアメリカでもあまり使っていない。
たぶんキーボード入力は速い方なので、キーボードと携帯の入力スピードの差に耐えられず、携帯だと短くてそっけない文章になりがち。
使わないから上達するわけもなく、「お」を入力したいのに「あ、い、う、え、お、ぁ」と行きすぎてしまい、最初からやり直したりしているうちに何を入力したかったのか忘れてしまうことも多々・・・

でも、今はアパート・会社・大学・飲み屋?が狭い範囲にあるので携帯メールを使わなくても別に困らないけど、日本では携帯メールは必須だよね。
ということは、帰国したら携帯メール入力の練習をしなきゃいけないのかな・・・嫌だ。
ブラックベリーやスマートフォンが日本でもっと普及することを期待しよう。


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by nycyn | 2007-02-09 14:22 | 雑感