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ニューヨークの生活、MBA、仕事・・・
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カテゴリ:MBA( 64 )
日本って・・・

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先日アルゼンチンに授業で行ったと書いたけど、この授業は4ヵ国の中から行き先を選べ、多くのアメリカ人生徒は中国に行っていた。
彼らの中には「初めてのアジア」という人も多く、せっかくの機会なので授業の前後に香港や日本に行った人も結構いたらしい。

日本に行った奴らは僕のところに近寄ってきて、日本の感想を話したり質問したりしてきた。
以下、彼らの発言。


空港がきれい、街がきれい、タクシーがきれい、コンビニがきれい・・・
→とにかくきれいに見えるらしい。

空港が都心から遠い。
→仰る通り、何とかならんもんか。

六本木、渋谷、新宿、浅草・・・に行った。で、お前は東京のどこ出身?
→数箇所行っただけで東京通になった気分になるやつ多数。

グランドハイアットはすばらしい。周辺もビバリーヒルズみたいだった。
→泊まったことが無いから分からん。

タクシーが高い。数ブロック乗っただけで11ドルかかった。
→その通りだけど、日本の話をしていてもお金の勘定はドルなのね。

築地で寿司を食べた。あんなに旨いものを毎日食べているのか?
→日本に関する知識が未だにこの程度の人もたまにいる。

マスクをした人が沢山がいたけど、そんなに大気汚染がひどいのか?
→花粉対策だよ、と教えてあげると、みんな不思議そうな顔をする。(マスクで花粉をブロックするという発想が分からないらしい。)

携帯電話を使って職場から家にいる犬にエサを与えているテレビ番組を見た。あれはアメリカでも出来るのか?
→知らんよ。

中国よりは日本の方が英語が通じた。
→そうなのか?と思って詳しく聞いたら、「タクシーで目的地まで行けたから(中国では無理だった)」とのこと。


他にも色々言っていたけど、忘れてしまった。
なお、日本の印象は全般的に肯定的なものが多く、聞いていて嬉しくなった。


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by nycyn | 2007-04-06 10:01 | MBA
フランス人

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木曜日の夜、翌日締切のEquity Marketsの宿題について話し合うため、スタディグループメンバーでカンファレンスコール(電話会議)をやっていた。
夜11時に開始し、宿題が難しかったので1時間くらいかかった。

そんな会議中、前半積極的に発言していたフランス人が途中から急におとなしくなった。
しばらくすると荒い鼻息が聞こえてきた。
そう、奴は会議の途中で寝やがったのだ。

以前もどこかに書いた気がするけど、このフランス人はとてもマイペースなのである。
かなりの確率で授業に遅れてくるし、授業中も「ええっ?」と思うような事を涼しい顔をして言う。

また、彼は授業中に立ち上がり、教室の後ろの壁にもたれかかって立ったまま授業を受けることがよくある。
座り疲れたのか、眠いから立って寝ないようにしているのかは分からないけど。
不思議なのは、教授も他の生徒も彼のそんな行動を全く気にしていないこと。
彼は立った状態で発言したりもするんだけど、教授も「Good question!」とか言っちゃって、教室の後ろで立っていることについては一切言及しない。
一度、隣に座っていた奴に「彼は何で立っているんだろうね?」と聞いたら「知らん」というそっけない返事が返ってきて、質問した僕が変な人みたいに思われてしまった。
奥が深いぞ、アメリカ。
日本で同じことをやったら何と言われるのだろうか・・・?


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もちろん、フランス人が彼みたいな人ばかりじゃないということは分かっているけど、彼以外のフランス人を知らないのでどうしても「フランス人って・・・」と思ってしまいがちである。
ところが先日、二人目のフランス人と知り合いになった。

アルゼンチンに向かう飛行機の中で現地の授業で議論するケースを読んでいたら、隣に座っている人が僕のケースブック表紙にある大学のロゴを見て話しかけてきた。
彼は同じ大学のフルタイムMBAに通うフランス人で、プライベートの旅行でアルゼンチンに行くとのこと。
飛行機には300人くらい乗っていたのに、すごい偶然。

プログラムは違うけど同じ大学なので共通の教授が多く、「あー、あの教授はねえ・・・」みたいな話をだらだらとしていた。
途中、フランス人ということで色々と聞いてみたくなり、前述のフランス人クラスメートと比較する観点からいくつか質問してみたら、彼らは同じフランス人でも全然違うキャラクターだった。
クラスメートの方は今でもフランスを愛していて食事への拘りも強いんだけど、隣になったフランス人の方は殆どアメリカ人化していて「フランス料理もいいけど時間がかかるのでアメリカンフードでOKだ、フランス人は保守的で頭が固いので好きじゃない、フランスに帰る予定は一切ない」と言い切っていた。


ということで、同じフランス人でも色々いるんだね、と改めて認識した。
当たり前なんだけど。

昨日、飛行機で隣になったフランス人に大学の廊下で2週間ぶりに再会して、そんなことを思い出した。


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by nycyn | 2007-03-19 14:11 | MBA
Zipcar

f0081958_1119372.jpg先日、プライベートエクイティの授業でZipcarのケースを扱った。

Zipcarとは会員が車をシェアするという発想で、特定の場所に停めてある車(Zipcar)を予約して、利用した時間又は走った距離分だけ料金を払うというシステム。(1時間10ドルなど)
レンタカーはオフィスに行かないと車を借りられないけど、Zipcarは街の色々な場所に停められているので、自宅から最も近い場所にあるZipcarを予約できる。
マンハッタンだけでも数百台のZipcarがあり、街を歩いているとZipcarのロゴをつけた車をちょくちょく目にする。


Zipcarは2000年に二人の女性、チェイスとダニエルソンによって設立された。
チェイスはMITでMBAを取得、コンサルティング会社等で働いたキャリアを持ち、ビジネスプランを描くのが得意。
一方、ダニエルソンは地球化学の博士号を持ち環境問題に取り組む一方、自動車修理工場で働いた事もある異例のキャリアの持ち主。
この二人が上手に役割分担をして、事業設立にこぎつけた。

Zipcarのコンセプトは、「便利」「低料金」「環境にやさしい」というもの。
自宅近くにある車を利用できることで便利さを提供し、毎日は車に乗らない都市部の人に車を所有するコストを低減させ、車の台数を減らして環境問題に取り組むことを狙っている。

問題は、どうやって車を管理するか。
タイヤの上に鍵を置いて・・・なんてことをやっていたらすぐに車を盗まれてしまうので、この問題の解決に最も時間と資金をつぎ込んだ。
そして考案されたのが、車の中にデータ転送システムを導入するというもの。
Zipcarの会員は会員カードを持っており、予約した時間になると本部から予約した車に予約情報が転送され、予約した時間に予約した人のカードにだけ反応してドアロックやエンジンが作動する仕組み。
その他、利用開始・終了時間や走行距離、ガソリン残量に関するデータも本部に転送されるので、係員がZipcarを停めてある現場に行かなくても遠隔操作で車を管理できる仕組みになっている。
また、このシステムについては特許を取得して真似されないようにしている。

しかし、事業開始段階で資金調達に苦労し、二人の創業者は無給で働き続けた。
二人とも子育てをしながら起業に専念し、自己資金で当面の資金を工面する一方、徹底的なコストカットで資金提供者が現れるのを待った。
資金調達のネックとなったのは、ヨーロッパでは普及しているカーシェアリングのコンセプトがアメリカでは定着していないことに加え、二人の創業者に起業経験・マネジメント経験が無かったこと。
それでも、ボストンにて12台のZipcarとともに事業を開始して着実に会員を増やしていくのだが、会員数は僅か420人。
今後、ボストンでの事業拡大に成功したら、今後は他の都市部でも同事業を展開することを計画する。

* * * * * * *

このケースをクラスで扱う際は生徒がベンチャーキャピタリストの視点でZipcar事業の将来性を分析し、資金提供を行うかどうかを議論する。
但し、このケースは2002年に書かれたものであり、前述の通りNYでもZipcarのロゴをつけた車が走っているのを目にするので、事業として成功したことは既に分かっている。
なので、あくまでケースが書かれた時点で判断したと仮定して議論することになる。

とは言え、実際この事業は成功しているので殆どの人は資金提供を行うと発言するかと思いきや、ほぼ全員が資金提供しないとの意見だった。
その理由は、Zipcarがターゲットとしている「週に1回程度しか車を使わない人」が非常に少ないこと(アメリカは車社会)、思いつきで車を使いたい時にすぐ使えない(不便)、といったもの。
だから、ボストンで会員数を伸ばしているとは言っても数百人のレベルであり事業採算が取れるまでには成長しない、ということだった。

しかし、Zipcarの事業は固定費が非常に少なく、規模を拡大して固定費を薄める必要性が低いため、車12台でスタートした段階で車1台当たりの収益性は僅かなマイナス、同じマージンを確保したまま20台を超えればプラスになるという収益性の高い事業だった。
したがって、むやみに事業を拡大することなく、事業採算の取れる地域だけで慎重に拡大して行けば、確実に儲かる事業なのである。
つまり、ケースの付録として付いているデータを細かく分析しないとダメよ、ということを示唆しているとも言える。(←僕は面倒だからやらなかった。。。)

その後、この会社はニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンDC、シカゴ、トロント、ロンドンにて事業を展開し、今後も他地域での事業拡大を計画しているらしい。
また、設立当初に二人の創業者のマネジメントスキルを疑問視する声があったことから、この二人は数年後にリタイアし、現在は外部からやってきた社長が会社を運営している。
創業者が早々と会社を去ってしまうのは寂しい気もするが、創業者はアイディアを形にして事業を軌道に乗せ、その後の事業拡大はその道のプロに任せるという考え方はアメリカらしく、創業者が何年・何十年も居座ることが多い日本企業とは異なるのである。

* * * * * * *

僕は普段殆ど車に乗らないから、年会費を考慮するとレンタカーの方が安くなりそうなので使ったことは無いけど、コンセプトとしてはいいな、と思う。
まだ利用している人は少ないんだろうけど、今後は環境問題への意識の高まりもあって、徐々に顧客が拡大していくかもしれない。

一方、日本人は車の利用頻度にかかわらず車を「所有」することに重点を置く人が多いので、カーリースがあまり普及しないのと同じ理由で多分流行らないだろうな。
そういう僕も日本にいる頃は週に1回くらいしか乗らないのに排気量3000ccのスポーツカーに乗り、駐車場代や税金などかなりの維持費を払っていたけど、今から思えば無駄だったなーと思う。

車を持たない生活を始めて3年がたったせいか、日本に帰国しても車なんか不要なんじゃないか、と思うこともたまにある。
でも、今は交通の便が良い場所に住んでいるからいいけど、日本だとそうもいかないだろうから、結局買っちゃうんだろうな。


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by nycyn | 2007-02-23 11:34 | MBA
スタディグループ

何か強烈に眠い・・・仕事中とか勉強中に眠くなることはあまり無いんだけど、今日はケースを読んでいても全く頭に入らない。
何故かといえば、ケースが面白くないから。
今日読んでいるケースはアメリカのストレージサービス(貸倉庫)会社がヨーロッパに進出する、というやつ。
まだ最初の3ページしか読んでいないけど、「グラント(主人公)はブラッセルに事務所を構え、17の施設をオープンした」とか言われても、全く興味が持てない。
最終的には欧州子会社への投資是非を云々という話になるんだろうけど、どっちでもいいよ。


ということで、休憩がてらブログを更新。

今学期は全ての科目が選択科目になったので、科目によって受講している生徒が異なる。
ということは、課題やプレゼンを行うグループも科目によって異なる。
必修科目の時は全て同じメンバーで受講するので、科目によってグループが異なることは無かった。

スタディグループといえば、僕は必修科目のグループでかなり苦労をした。
(詳細はコチラコチラ
たまたまぐーたらな奴らが集まってしまったせいで、とにかく全ての宿題をほぼ一人でやっていた。
ただ、最近になって分かってきたことだけど、グループメンバーのトルコ人は恐ろしく頭が良い。
何をもって頭が良いと定義するかは難しいところだけど、いわゆる天才タイプで、(たぶん)大して勉強もしていないくせに授業の内容はかなり分かっていて、ぼけっとしているように見えても教授に当てられるとバシッと的を得た発言をするのである。
また、休み時間に会話をしていると様々な視点で物事を見ていることが分かり、とても勉強になる。
ちゃんと勉強すればすごい人になるだろうに、勉強は彼が住むワシントンDCからNYに来るまでの電車の中でしかやらない、というオオモノ。
最近では同じグループメンバーだった(問題児の)ロシア人女性と付き合いだして、一応人目をはばかっているみたいだけど、付き合っているのは誰の目にもバレバレ。
ロシア人は彼の住むDCに引っ越して一緒に暮らしているので、尚更勉強しないんだろうな。


そんな事はさておき、上で書いた通り今学期は科目毎にグループが異なるので、4つのグループで課題とかをやっている。
実際はまだ3つのグループしか稼動していないけど、それぞれメンバーが異なるので色々な個性が見えて面白い。

最初にグループ課題をやったのは、Earnings Qualityというクラス。
各自で問題を解いてからそれを持ち寄って議論しようぜ、ということになり、締切の設定がえらい早かったので「おっ、やっぱメンバーが変わるとやる気が違うな」と思い、僕は風邪で頭が朦朧とする中、締切日に自分の解答ファイルをメンバーに送った。
すると、残りの3人の反応は、①「今週は引越しがあってバタバタしてるから週末までにやるよ」、②「for some reason sunday didn't feel like accounting day(会計やる気分じゃなかった)」、③連絡すら無し・・・
こらー、これじゃ今までと同じじゃないか!
結局、その後も彼らから解答が届くことは無く、「お前の解答でいいと思うよ」という連絡があっただけ。
おいおい、こんな奴ばかりなのか?

次は、Equity Marketのクラス。
最初の課題は結構難しくて、すらすらとは解けなさそうな印象を持っていた。
すると、リーダーっぽい奴がカンファレンスコールをやろうぜ、と言い出すも、皆働いているので中々時間が合わず、いつにするかを決めるだけで一週間たってしまいそうだったので、僕は自分の解答を送って「事前にコレを見てから議論しない?」とふってみた。
何も無い状態でカンファレンスコールをやっても、結局何も決まらない事が多いからね。
課題は予想通りかなり難しく、僕は全部解けなかったので一部空欄のまま全員に送ったんだけど、数日すると二人から「こんな解き方でどう?」というメールが届いた。
うーん、おっしゃる通り、頭いいなあ・・・その後は表現の微修正などのやり取りを何回かやって、締切の5日前には解答が完成した。
いいねえこういう感じ、以前のグループでは絶対に無かったよ。
このグループとはストレスなくやっていけそう。

最後はPrivate Equityのグループで、最初の課題は金融モデルを作成するやつ。
前提条件がかなり細かく、自分で仮定を置いて数字を積み上げていく必要があるので、この手の課題は苦手な人が多い。
僕は他の課題で忙しかったのでしばらく放置していたら、グループのムードメーカー的女性から「どうやって進める?」とのメールがメンバーに届くも、全員無視。
数日たって再度彼女から「どーすんのよ!」というメールが届いたので、Equityのクラス同様、僕がとりあえず作ってみたものを全員に送ってみた。
と言いつつ、実は僕のモデルはかなりメチャクチャで、バランスシートとCF計算書のキャッシュ残高が全然合っていないんだけど、忙しかったのでとりあえず送ってみた。
すると、数字に強そうな奴がリバイズしたものを送り返してくれて、見てみると僕が前提条件を完全に読み違えていたことが判明。
おおー、と感心しつつも、出来るんなら最初からやろうよ、とも思う。
全員を急かしていた女性は結局何もしなかったんだけど、チーム内にリバイズしてくれた彼のような存在がいると心強い。

この2つのグループを見ていると、誰かがとっかかりを作れば動きだすけど、誰も初動を起こしたくない、ということなのかな。
いずれにしても、以前のスタディグループに比べるとそれなりに充実したグループ活動を行うことができそうな気がする。
まあ、これからやるプレゼンでは奴らに頼りまくることになりそうなので、僕が出来る分野で早めに貢献しておくのがいいんだろうな。


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by nycyn | 2007-02-15 13:36 | MBA
なんと!

こんなものをもらってしまった。

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ええ、いやらしいのは分かっとりますが、一生に一度だと思うので・・・
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by nycyn | 2007-02-06 13:58 | MBA
4学期開始

1月の第1週だというのに、今週末から大学が始まった。
先月の旅行以来、少しだらけた生活を送っていたせいか、元のペースの生活に戻すのが結構しんどい。

今週末のNYはやたら暑くて、昨日(土曜日)は22℃まで気温が上がったらしく、1月のこの気温は1950年以来とのこと。
また、この時期になっても雪が降らないのは観測史上初で、過去最も遅く積雪した1878年の1月4日という記録を更新中らしい。

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そんな中、大学は4学期に突入。
今学期から全ての授業が選択科目となったけど、各授業ともまだ変更可能な時期なのであまり深い議論は行われず、さわりの部分を解説する程度だった。

今学期エントリーした授業は以下の4科目。


Private Equity
流行のPEファンドではなく、PEカンパニー側の視点で企業を分析する。
対象となる企業は、所謂ベンチャー企業とLBOの対象となるような大企業の中間あたりに位置するGrowth Capitalと呼ばれるステージの企業。
ファイナンス面での戦略だけではなく、マーケティング等の事業戦略にも踏み込んで議論するので、ファイナンスよりはアントレ系の授業に近い印象。
教授は現在PEファンドで働いている現役の実務家。

Equity Markets and Products
株式および株式関連デリバティブを総合的に扱うクラス。
株式やデリバティブに関して何となくは知ってるけど全て中途半端、という僕にとってちょうど良さそうな内容。
教授はゴールドマンに18年間勤務してパートナー・MDとなった株式のスペシャリスト。
今週末は教授の都合で授業が無かったため、雰囲気などはまだ良く分からない。

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Earnings Quality
何でこのタイトルなのかは不明だけど、要は会計の授業。
特にM&Aに絡んで使用される会計テクニックを中心に扱うらしい。
教授は30歳まで会計について勉強すらしたことが無かったという中国人で、心理学・経済学・法学・ビジネスのPhDやMasterを持っている変り種。
ビジネススクールにありがちな熱い?教授に少しうんざりしてきていたので、この教授の落ち着いた授業の進め方は僕にとって心地が良い。

Power and Influence in Organizations
1学期に受講したリーダーシップの授業に似ていて、企業内での立ち回りを扱うもの。
企業で働くには政治力が必要であり、企業内パワーバランスの分析、影響力の発揮、企業競争力の向上、についてケースを中心に進めていく。
この手の内容が単位の付く授業になっちゃうのがビジネススクールならでは。
初回の授業では「あなたが働く企業が合併することになった場合、何を把握しなければならないか」というテーマで議論したけど、「どれくらいの人員がカットされるのか」、「相手企業で自分と同じ仕事をしている人の能力・評価」、「自分の上司が生き残るのか」、「誰に擦り寄るべきか」といった意見が次々と出るのを見ていると、コイツらは日頃からこんなことばかり考えているんだろうな、と思わずにはいられなかった。
米国企業で働いた経験のない僕が議論についていくのはしんどいし、1学期のリーダーシップの授業でもかなり苦労したんだけど、ファイナンス系ばかり勉強していたらアメリカのビジネススクールにいる意味が無いなと思い、受講することにした。


今学期は上記以外にも短期間のセミナーがあり、受講するのは3科目で良かったんだけど、時間を空けても仕方が無いので4科目フルに受講することにした。
先学期は宿題が少なくて比較的作業負荷は軽かったんだけど、今学期は宿題やレポートが多くてプレゼンもあるので、計画的に勉強しなきゃいけない。

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by nycyn | 2007-01-08 05:40 | MBA
バッティングの科学

昨日からやりはじめたストラテジーの持ち帰り期末試験がやっと終わった。
最初は昨日中に終わるかな、なんて思っていたけど、全然甘かった。
回答は表紙込みで9ページ+エクセルシート1枚、計10枚にもなった。
こんなに英文を書いたのはすごい久しぶりな気がする。
試験というよりレポートみたいだ。

試験内容も変な問題が多くて、一番時間がかかったのがこれ。

We employed Ted Williams’ “science of hitting” to suggest the value of customer segmentation. Explain to the completely uninitiated reader how and why returns to the firm are likely to vary across even all customers profitable to serve. Precision and examples will improve your answer.
顧客を分類する意義を説明するのに、テッド・ウィリアムスの「バッティングの科学」を使うことにした。顧客の属性により企業の得るリターンが異なる理由について、ド素人に対して説明しろ。正確に、事例を用いて説明すれば高得点をやるよ。

おい、テッド・ウィリアムスって誰だ?バッティングの科学って何だよ。
クラスノートを見ても載ってないんだけど。
口頭で説明されたことなんて全部覚えているわけないけど、名前すら思い出せないということは、授業でも触れてないんじゃないのか。
僕が「ド素人」なんだけど・・・

なんて言っていても仕方がないからネットで検索してみると、昔の野球選手らしい。
これだけじゃ分からないからあちこち調べていくと、どうやら自分のバッティングの結果を細かく分析し、ストライクゾーンをヒットになりやすいゾーンや手を出しちゃいけないゾーンに細かく分け、科学的にバッティングを分析した人、とのこと。

アメリカ人はみんな知ってるのかな。
これを調べるだけで1時間くらいかかってしまった。

ということは、顧客を細かく分類して最適なアプローチを考えろ、ということだな。
でも、これだけだと数行しか書けない。。。

と思っていたら、つい先日の授業でやったテレビ業界の話を思い出した。
ケーブルテレビはゴルフチャンネルのような特定の視聴者に的を絞ったマニアな番組を放送しているから、一部の広告主はNBC等の全国放送局よりもケーブルテレビでの広告を重視してきつつある、みたいなことを言っていた。
これを式で書くと、
Ad Cost / Customer=(Ad Cost / Viewer) ÷ (Customer / Viewer)
(顧客一人当たり広告費)=(視聴者一人当たり広告費)÷(視聴者に占める顧客の割合)
つまり、ケーブルテレビは右辺の分母を大きくできるので、効率的な広告が打てる。
(因みにNBC等は右辺の分子を小さく(分子の分母を大きく)できる。)
これを「バッティングの科学」と結びつければいいんだな。

・・・と、何でこんなことを書いているのか自分でも分からなくなってきたが、とにかくこんな問題を10問も出されると、かなりの時間がかかってしまうのである。
まあ、これで期末試験も半分終わり。


今日も夜中までかかるかと思っていたけど、意外に頭が冴えて早めに終わったので、またまたスキンを変えてみた。
トップの写真のサイズが100KBまでしかダメで、画質を落とさなきゃいけないのが残念。
ほんと、エキサイトブログは使いにくい。。。
でも、最近クリスマスっぽい写真が多いから、クリスマスまではこれで行く予定。

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by nycyn | 2006-12-13 16:03 | MBA
De Beers

昨日のストラテジーの授業でダイヤモンド流通業者デビアス(De Beers)のケースをやった。
デビアスは原産地からダイヤモンドを購入して加工業者に販売している仲介業者で、一時は世界のダイヤモンド流通量の80%以上を占めていたが、その後シェアを落とした。
その原因は極端な利益至上主義にあり、企業としての社会的責任(CSR)を全うしなかったからというもの。

独占(寡占)状態にある企業は他企業のシェアを奪って成長することが難しいため、市場全体のパイを拡大することに注力する。
だから、デビアスも世界のダイヤモンド需要を拡大するため、各国でキャンペーンを行った。
その成功例が日本でのキャンペーンであり、結婚に際してダイヤモンドを購入する日本のカップルが1967年は6%しかいなかったものの、1982年には65%にまで拡大し、現在では世界の販売額の15%を占める、アメリカに次ぐ第二位の巨大市場となった。(経済成長率で結構な割合の説明はつくかもしれないけど。)
僕も日本にいる頃、「ダイヤモンドは永遠の輝き」というデビアスのCMを見た記憶がある。

授業での議論は企業のCSRを問うシリアスなもので、ここで紹介してもあまり面白くないだろうから、なるほどと思った生徒の発言をご紹介。

「何で婚約指輪はダイヤモンドじゃなければならないのか?」という教授の質問に対する発言。

男の発言
Believe me. (俺の(ダイヤモンドを買うくらい)真剣な気持ちを分かってくれ)
I can buy diamond. (俺には経済力があるんだぜ)

女の発言
Show me your money. (経済力があるところを見せてごらん)
Insurance (ダイヤモンドほどの出費をしたら男は逃げないだろう)
Complete me. (ダイヤモンドで私を女として完成させて)

とまあ、他にも色々言っていたけど、これ以外は忘れてしまった。
また、「給料の3ヵ月分」というのは日本もアメリカも同じみたいで、「給料」が「グロス(額面)」か「ネット(税引後)」かという点では意見が分かれていた。


冷めている僕はこの手の「業者の販売戦略」が嫌いで、チョコレートを売りたい業者が仕掛けるバレンタイン・チョコの風習とか、販売を伸ばしたいデパート等が煽るクリスマス・プレゼント戦略とかに興味が無い。(←もらえない男のヒガミじゃないっすよ。いや、そうかな。。。)
また、ダイヤモンドといえば「スイート10ダイヤモンド」なる言葉があったと思うけど、こういう言葉を作り出して物欲を駆り立てる戦略を見ると、ひねくれモノの僕は「乗せられてたまるか」と思ってしまう。
結婚するカップルならまだしも、「恋のから騒ぎ」に出ている女性が複数の男におねだりして高価な金品をもらったことを自慢し合っているのを見ると、「このバカ女が!」「どんな男が買ってるんだよ!」と思ってしまうのは僕だけだろうか。(テレビ用の誇張・嘘も少なくないと思うけど。)

もちろん、企業の戦略としての有効性は分かるし、特に「みんな買ってるから」という雰囲気に影響されやすい日本の消費者に対してはこの戦略はとても効果があるだろうから、僕が業者だったら同じ事をするだろうけど・・・
まあ、そういうのに関係なくダイヤモンドが欲しいという人もいるだろうし、大きなお世話なんだけど、僕だったら旅行とか他のものにお金をかけたいな、と思う。

感じワル、と思われた方がいましたら申し訳ありません。。。

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by nycyn | 2006-12-11 10:41 | MBA
消費大国 vs. 貯蓄大国

昨日、Global Econ(世界経済)の授業で集中砲火を浴びた。
IS-LM分析に関する部分で、教授が日本の低金利を例に挙げて説明した。
なお、IS-LMとは・・・書くのが面倒なので、ご存知ない方は コチラ をご覧ください。

たまにはアカデミックな事を書いてみると・・・

90年代から現在に至る超低金利は以下のように説明できる。
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①景気後退、消費者心理悪化
②消費支出・投資の減少→IS曲線の下方シフト(IS-1→IS-2)→金利低下
③上記②及び安全資産への投資増加(=貨幣需要減少)→LM曲線の下方シフト(LM-1→LM-2)→金利低下
④(それでもなお)消費支出・投資減少→IS曲線の下方シフト(IS-2→IS-3)→金利低下
⑤日銀による量的緩和(マネーサプライ増加)→LM曲線の下方シフト(LM-2→LM-3)→金利低下

もちろん、この過程で政府は減税や政府支出(公共事業)を増やすなど、IS曲線を右上へ押し上げる努力をしたものの、殆ど効果なし。

なお、③に関して、教授は「人々が株を売って債券(国債)を買う「質への逃避」が起きた」と説明していたけど、企業に関してはともかく、個人に関しては間違いで、日本はアメリカに比べて個人による株への投資が元々少ないので、個人ベースでは資金の移動は起きておらず、単に消費を控えただけだと思う。
まあ、議論の大きな流れに影響を与えることじゃないから、敢えて指摘はしなかったけど。


・・・で、これで終わってくれれば良かったんだけど、生徒がチョロチョロと細かい質問をしたことから、教授が「日本のスペシャリストはここにいるか?」と言い出した。
みんなが一斉に僕の方を向いてニヤニヤしている。
いや、確かに日本人だけど、経済のスペシャリストじゃないんだよ。

シカトしようかとも思ったけど、雰囲気的に逃がしてくれそうになかったので、仕方なくいくつかの質問に答えさせられる羽目になった。

①日本人は何でそんなに貯蓄するのか?
→将来に対してコンサバだから、政府を信用していないから・・・

②何で金利を生まない金融商品に大半の資産を置いておくのか?
→①に同じ、バブル崩壊を経験してるから、土地神話が崩れたから・・・

③何で企業の資金調達がエクイティじゃなくローン中心なのか?
→銀行が面倒みてる(みてた)から、個人投資家の層が薄いから・・・

④日銀は何をやっていたのか?(バブル崩壊前も含めて)
→こっちが聞きたいよ。知らん。

要約するとこんな感じだけど、僕の英語力では完全に説明することが出来ず、テキトーにごまかした部分も結構あった。(←英語は未だにヘタクソ。。。)

結局、1時間くらい日本の話題で盛り上がっていたんだけど、最後は教授も調子に乗ってきやがって、「消費回復に万策尽きた日本政府は、消費者に商品券を配った。日本人はこの商品券をどうしたと思う?商品券で買った商品を売って得た現金を貯金したんだよ。これじゃあIS曲線もシフトしないよなぁ、ガハハ」、だって。
みんな「あーあ」という感じで、「日本はどうしようもないな」みたいな印象を持ったみたい。

うーん、反論しようかと思ったけど、当時僕は商品券をもらう権利が無かったから、当時のことを良く覚えていない。。。
実際、教授が言うような人も中にはいただろうし、商品券を使った分だけ現金支出が減った、みたいな記事を読んだような気もするし。
いずれにしても、アメリカ人から見れば、日本人の貯蓄志向が異常に見えるのは間違いないし、僕自身も異常だと思っている。

でも、何か言いたかったから、「日本は輸出ばかりして国内で消費しない」と教授が言っていたことに対して一言。
「(僕の前に座っている)彼女たちが紙コップを(無駄に)二重にして使っているように、日本はアメリカのこうした大量消費(Heavy Consumption ←嫌味のつもり)に頼っている。だから、日本の消費が回復すれば、アメリカ人はここまで消費しなくても済む(not need to)かもね。」と言ってみた。
すると、苦笑いとともに、ビミョーな雰囲気が・・・

やっちゃったかな?
まあ、いいだろう。

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(ツリー設置前)
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by nycyn | 2006-12-04 00:43 | MBA
中間試験
昨日でやっと中間試験も終わり。
と言いつつ、1ヵ月後には期末試験を迎え、あっという間に3学期も終わってしまいそうだ。

試験期間中とは言っても普通に授業はあるので、予習と試験勉強を同時にするのは結構しんどい。
特に今週末は2日間で6コのケースがあり、あまり前に予習すると授業までに内容を忘れてしまうので直前にやりたいんだけど、直前は試験対策に充てたいし・・・、とジレンマに陥るのである。
毎日3つのケースをずっとやり続けるHBSの人達の苦労が分かる気がする。

また、昨日の試験は午前中だったから、3時間の試験の後に6時間の授業を受けると、最後は僕だけじゃなくて殆どの人が放心状態。
授業中は滅多に居眠りをしないアメリカ人だけど、昨日は「落ちて」いるアメリカ人を何人か見た。


で、昨日の試験はキャピタル・マーケットだった。
この授業については以前にも書いた通り、教授の評判がすこぶる悪い。
授業では関係ない話をする時間が長いくせに、試験範囲は異常に広く(教科書300ページ以上)、多くの生徒がブーたれていた。

試験は計算と記述が半々で問題数は結構多く、僕は全部解くことが出来なかった。
試験が終わってみんなと話していたら、どうやらみんな出来なかったみたいで、口々に教授への文句を言っている。

帰りの地下鉄では6人のクラスメートと一緒だったんだけど、試験終了から7時間たってもまだ文句を言っている。
その内容はこんな感じ。

・授業で習った内容と試験内容があまりに違いすぎる。
・授業中は雑談みたいな話に終始し、細かい事は自分でやっとけというスタンスは嫌いだ。
・出題されたInverse Floaterなんて授業中に聞いた事ないし、教科書にも載っていない。

だんだんエスカレートしてくると・・・

・生徒を当てる時、目の前まで来て指差しする態度は失礼だ。
・お気に入りの女子生徒の時だけ話し方がいやらしい。(←教授は男)
・宿題や試験に関する連絡が遅いと非難された時、「文化の違い」と言って逃げやがった。
・だいたいアイツはどこ出身なんだ?(→オーストリアらしい)
・オーストリアでも嫌われ者なんだろう、どうせ。

なんて、試験とは関係の無い話まで出てきて、収拾がつかない感じ。
みんな地下鉄の中ということを忘れて大声で話していた。

みんなには悪いけど、こういうのを聞いているととても面白い。
彼らの価値観がわかるし、大雑把に見えて細かいことを良く覚えているなと感心する。
また、個人的には「細かい事は自分でやっとけ」でいいと思うんだけど、議論しながら学ぶスタイルが好きなアメリカ人が多いんだな、と改めて思った。


こんな調子で今後も授業は続くんだけど、残り1ヵ月大丈夫かな。
授業中に生徒と教授が喧嘩を始めたりするかも。
そして、それをどこかで期待している僕がいる。。。


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by nycyn | 2006-11-20 14:31 | MBA