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ニューヨークの生活、MBA、仕事・・・
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カテゴリ:MBA( 64 )
学校関係もろもろ

中間試験が終わった。

2年目からは全ての科目が選択科目になるんだけど、最終学期にもなると多くの生徒は試験の少ない科目を選ぶ傾向にある。
中間試験が無く期末試験だけだったり試験の代わりにプレゼンをしたりレポートを提出したり、中には授業中の発言だけで成績が決まるクラスもある。

試験が多いのはファイナンスやアカウンティングのクラスなので、最終学期でファイナンスの授業を取るのは少数派だ。
一方、僕にとってはプレゼンよりも試験の方が楽なので、最終学期だけどファイナンスもアカウンティングも受講している。
同じクラスを受講している生徒を見ると、ファイナンス関係の仕事をしていて試験なんか楽にクリアできる人か、勤勉な人が多い。

そんな背景もあってか、この時期のファイナンス系の試験は結構難しい。
最近は遊びの予定が多くて直前にバタバタと準備をしたけど、出来はイマイチかも。


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話は変わって、今日、以前に受講したクラスで使っていた教科書の一部を売ってきた。
今後も見ることがありそうな教科書はとっておくけどマーケティングとかは絶対に見ないし、アメリカの教科書は分厚くて重いうえに本棚の場所を食うので、以前から売ろうと思っていた。

どうせなら一度で済ませたいと思って出掛ける前に売りたい教科書を全部引っ張り出してみると、15冊もあった。
分厚い教科書を15冊もカバンに入れて持てるわけも無く、小さいスーツケースに入れてコロコロと転がしながら大学の本屋に向かった。
本屋には買取コーナーがあって、そこに本を持っていくとレジの人が教科書のバーコードをPCに打ち込んで買取価格を調べてくれる。
持っていった教科書のうち半分弱は既に古かったり対象外だったりして買い取ってもらえなかったけど、それでも135ドルにもなった。
ブックオフだったら10ドルくらいにしかなっていないだろうな。

アメリカらしいのは、教科書の中身を見る事も無く、どんな状態であってもあらかじめ決められた価格で買い取りをしてくれること。
買う人も教科書に綺麗さは求めてはいないんだろう。
でも、僕が売った教科書を買う人は、僕が書き込んだ英語と日本語が混在するコメントを見て気持ち悪いと思うのかもしれない。


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by nycyn | 2007-07-08 10:33 | MBA
アリストテレス

多くの生徒は夏休みなので、大学は閑散としている。
キャンパスを歩いていても人はまばらで、建物の中には黙々と何かをやっている人がちらほら見える程度。

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そんな中、僕らの使っている建物だけは人がびっしり詰まっていて、土曜日だというのに殆ど全ての教室が使用中というのはちょっと気持ち悪い。
まあ、そういうプログラムだから仕方ないんだけど…

現在は最終学期ということで大学スタッフから卒業に関する連絡がちらほらメールで届いたりしていて、その中に「卒業式で生徒代表スピーチをする人の推薦をせよ」というのがあった。
まあ、僕は縁が無いので「クラス委員でいいんじゃないの」とテキトーに考えていたけど、一部の生徒にとってはそうでも無いらしい。

このメールが届いた翌日にクラスメートの一人からメールがあり、要は自分を推薦してくれという内容だった。
すると、すぐに数人から同じような内容のメールが届いたかと思うと、今度は「僕は○○がいいと思うよ、本人に頼まれた訳じゃないけど」という他人推薦のメールも届いた。
中には凝った文面のメールもあって、「いきなりアリストテレスかよ!」と思わず笑ってしまったメールを抜粋でご紹介。

Aristotle once said "What is a friend? A single soul in two bodies." Commencement marks not only the end of a long journey and a beginning of what I know will be a new chapter of professional success for all of us. But, more importantly it commemorates the experiences that we have shared with one another. --- omission --- I hope my voice and words will help you recall that we are a collection of kindred spirits, shaping and defining one another. We are lifetime soul mates willing to walk the world with one another hand in hand supporting each other in our personal and professional pursuits.

日本語だと恥ずかしくてこんな事書けないけど、英語だと書けちゃうんだね。

日本だったらみんなやりたくなくて押し付け合いになってそうなもんだけど、アメリカだと全く逆なのねと改めて思い知らされた。
こんな人たちにプレゼンで勝てるわけが無いんだよね。
このスピーカーの座を確保するバトルは誰が勝つんだろうか?


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by nycyn | 2007-06-24 12:53 | MBA
幸せって…

Personal Leadership & Success の授業がなかなか面白い。
前回の授業では「いかにして幸せに生きるか」について議論した。
なお、以下の内容は基本的に授業の内容であり、僕の見解ではありません。

ここで言う「幸せ」とは短期的な、例えばチョコレートを食べて幸せ、とかいう類のものではなく、もっと長いスパンで考えた場合の幸せである。
幸せを決定する要素としては、「(1)幸せと感じる領域」と「(2)環境」の二つがあげられる。

(1)幸せと感じる領域
「幸せになるための障害」とも言えるもので、以下の二つに分けられる。

①Happiness Thermostat(幸せの温度自動調整器)
あるラッキーなことが起こると人は誰でも幸せな気分になるが、その幸せは長続きせず、しばらくすると元の状態に戻ってしまう。
例えば、宝くじで大金を手にした22名を追跡調査した結果、彼らはしばらくの間は幸せな気分に浸るものの、一定期間を経過した後は手元にまだ十分なお金が残っているにも拘らず、精神状態は宝くじを当てる前と同じ状態に戻ってしまったらしい。
逆に、ある悲しい出来事が起こったとしても、しばらく時間がたてばその悲しみにも慣れて元の精神状態に戻るということも証明されており、四肢麻痺となった人を調査した結果、84%の人が自分の生活レベルを平均、或いは平均以上と回答したそうだ。
以上のことから、人はそれぞれ幸せ(不幸)に関する領域(range)を持っていて、短期的にはその領域を超える幸せや不幸を経験するものの、中長期的には自分の領域の範囲内でしか幸せ・不幸を感じることが出来ないとされている。

②Hedonic Treadmill (快楽の踏み車←適切な訳が思いつかない…)
何か良いことが起きると、人はそれを当たり前だと思ってより良いものを求めるようになる。
例えば、昇給・昇進が実現した瞬間は幸せを感じるが、しばらくたつと昇給後の給与・昇進後の職位を当たり前だと感じるようになり、より高い給与・職位が得られないと同じ満足感を得ることは出来ない。
「健康でいられることに感謝しなさい」などと言われることがあり、理屈では分かっていても実践するのは難しいものだけど、これは Hedonic Treadmill のせいなのである。

これらは人間がより幸せになることを阻害する方向に働くものであるが、人によってその領域は異なり、その多くは遺伝によって決まっているらしい。
じゃあトータルの幸せのレベルも遺伝で決まっているかというとそうではなく、以下の「環境」を変えることでより幸せな生活を送ることが出来るようになる。

(2)環境
様々な環境が人々の幸せにどのように影響するかを紹介する。

①お金
直感的にはお金はあればあるほど幸せであると思われがちだけど、必ずしもそうではない。
ある研究によると、貧困に苦しむ国を除けば、国の豊かさと国民の生活満足度はあまりリンクしておらず、例えば日本と中国・インドを比較してみると日本の方がはるかに所得水準が高いにもかかわらず、中国人・インド人の方が生活の満足度が高いのである。
もちろん、生活の満足度には所得以外の様々な要素が絡んでくるので解釈は難しいのだが、様々な角度から調査した結果、所得水準と生活満足度(幸せ)の間には強い関係は存在しないそうである。
個人レベルでの調査では、Forbes 100に選ばれるような富豪と一般人を調査したところ、両者の生活満足度には大差がない(Forbes 100の人の方がほんの少し高い程度)らしい。
更なる研究の結果、一定の所得水準(貧困レベル)を超えていれば、お金と幸せの間には相関が無い、つまりお金で幸せは買えないことが証明されている。(ハマショーの歌みたい…)
また、所得水準に関係なく、お金に拘る人ほど自身の所得水準には満足しておらず、生活全般についても満足度が低い。
これは(1)②の Hedonic Treadmill を考慮すれば当たり前なのかもしれない。

②結婚
面倒なので詳細は割愛するけど、結婚と幸せはダイレクトにリンクするらしい。
逆に言えば、独身の時から幸せな生活を送っている人が結婚する傾向にあり、どちらかというと内向的で自分が不幸だと思っている人ほど結婚しない傾向にある。

③ソーシャル・ライフ
幸せな人は豊かなソーシャル・ライフを送っていることが多いが、その逆、つまり豊かなソーシャル・ライフが幸せに結びつくかは人によるらしいけど、一般的には「結びつく」と考えられている。
後者の一つの解釈としては、ソーシャル・ライフを充実させることで異性との出会いが多くなり②の結婚に結びつくとも言えるけど、不幸な人が仏頂面でソーシャル・ライフに参加しても幸せには結びつきそうにも無い。

④健康
「健康イコール幸せ」だと思ってしまいがちだけど、健康な人が考えているほど影響は大きくないそうだ。
健康な人は体の不自由な人を見てかわいそうだと思ったりするけど、体の不自由な人が自分の人生を不幸だと思っているかというと、必ずしもそうでも無い。
健康な人がいきなり不健康になれば自分は不幸だと思うだろうけど、これは(1)①の Happiness Thermostat が働いてしばらくすると元の精神状態に戻るのである。
とは言っても限界があり、やはり痛みを伴う病気や余命○○という状態になると幸せのレベルは低下する。
そういう意味で、健康な人が考えているほどでは無いが、健康と幸せはある程度リンクする。

⑤教育、気候、人種、性別
これらはどれも幸せにはリンクしない。
教育レベルの高いグループと低いグループに分けてみると、それぞれのグループ内に幸せな人と不幸な人がおり、教育レベルの高いグループに属することで幸せになる確率が高くなるわけではない。
ネブラスカの厳冬に苦しむ人はカリフォルニアの人を羨むけれど、カリフォルニアの人にとってはその気候が当たり前なので幸せには感じていない。(住めば都、というやつか。)
一部の黒人は白人を羨むけれど、白人は生まれつき白人なのでそれ自体を幸せに感じることは無く、例えばうつ病患者の割合は黒人・ヒスパニックよりも白人の方が高い。
性別について、男性は自分のことを平均的に幸せだと感じる人が多いのに対し、女性はとても幸せな人ととても不幸な人に分かれやすいけど、平均してどちらかの性が幸せということは無い。

⑥宗教
宗教を信じている人(アメリカ人)の方がそうでない人よりも幸せであり、健康で長生きし、ドラッグ・犯罪・離婚・自殺を行う人も少ない。
これは、宗教が将来への希望や人生の意味を教えることに関係があり、信仰心が絶望と戦い幸せを切望することにつながるからである。


以上のことをまとめると、幸せな生活を送るためには・・・
○「一定レベル以上」の収入を確保すること
○結婚すること
○ソーシャル・ライフを充実させること
○宗教を信じること

また、以下の努力をしても幸せには結びつかないらしい。
○一定レベル以上に所得を増やそうとすること
○高い教育を受けること
○住む地域を変えること


* * * * * * *

以上、これがある研究の結果らしい。
個人的には(1)はすっと理解できたものの、対象がアメリカ人であることや宗教が絡んだりするので(2)についてはイマイチ理解できない部分も少なくなかった。
「所得を増やしても幸せになれない」という点などは多くのアメリカ人の思考と矛盾しているけど、多くの人はこんな研究結果を知らないし、知っていたとしてもより高い所得を求めてしまうのが人間の本能なんだろう。

授業では、「ゴールを達成する事では無く、ゴールを目指す過程において人は幸せを感じるものである」とも言っていた。
何かを求めて頑張っている過程においては幸せのレベルが上がっていくものの、いざそれを達成してしまうと元の幸せレベルに戻ってしまう、ということだろう。
だからと言って、いつまでもゴールを達成することなく頑張り続けるのが幸せなのかというと、そんな事も無いと思う。
棒高跳び世界記録保持者のブブカがバーを1cmずつ高くして世界記録を何度も更新したのは、モチベーション維持の観点からも理にかなっていたわけだ。
また、若くしてオリンピックで優勝したり世界一になってしまったりすると、例えば女子テニスのカプリアティのように非行に走ってしまったりするんだろう。

で、自分のことを考えてみると、例えばゴルフ。
去年まではあまりスコアに拘りが無く、天気の良い日に自然に囲まれて気持ちいいドライバーショットが数本打てればそれで満足だったんだけど、最近はスコアが上がってきたせいか、良いスコアを出したいという気持ちが強くなってきている。
先日初めて80台を出して喜んでいたけど、その喜びは Happiness Thermostat の作用で数日で消えてしまい、今は85を出したい、以前は満足していた95だったら落ち込むかもしれない、という Hedonic Treadmill に陥っている。

これは「幸せ」の観点からは良くない傾向かもしれないけど、これを否定すると向上心を否定することになってしまう。
まあ、研究結果が云々じゃなくて、人間そんなもんだよ、と考えた方が現実的なんだろう。

みなさんはどんな Hedonic Treadmill に陥っていますか?


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by nycyn | 2007-06-20 09:07 | MBA
お辞儀

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上の写真が何だか分かるだろうか?
これはPersonal Leadership & Successのクラスノートにあった資料。
「Anger」(怒り)と書いてあるが、いかにして怒りの感情をコントロールしてプラスの方向に持っていくかを議論するパートの表紙になっていた。

3枚の写真を見ると、左上は気持ち悪いおじさん、じゃなくて怒りの表情、右上は怒って壁を叩いている人、そして下のお辞儀は・・・?
これって日本だよなー、と思った瞬間、満面の笑みの教授と目が合ってしまった。

教授 「Hey nycyn、この写真が何だか分かるか?」
僕 「日本の挨拶?」
教授 「例えば、日本で人と人がぶつかった時、アメリカ人のように怒りをあらわにするんじゃなくて、お互い謝るんだろ?」
僕 「うーん、そうだね。でも人によるし、最近は謝らない人も増えてきてるよ。それに、謝ると言ってもこんなお辞儀はしないし。」
教授 「そうなのか?でも、謝る時はこの写真のように頭を下げるんじゃないのか?」
僕 「かなりフォーマルな場じゃないとやらないね。」
教授 「道端でぶつかった時は?」
僕 「ぶつかってもこんなお辞儀はしない。軽くゴメンって言う程度だよ。」
教授 「Well....」

どうやら教授はこの写真を見つけてきたことが嬉しくて仕方が無いらしく、この授業にぴったりだと思って資料に使ったのに、僕に否定されてがっかりしたみたい。

上のやり取りをしながら教授の気持ちには気づいていたんだけど、敢えて否定してみた。
と言うのも、コンチネンタル航空のCM(←音注意)で日本人が長いお辞儀をしている間に相手のアメリカ人が眠ってしまうというやつがあるんだけど、日本人がそんな風に思われているのもどこか気に食わないしね。
日本を連想させるBGMも・・・これはいいか。
これって日本でも放送されているのか?そんなわけ無いよね。

各国の文化がいかに誇張されて伝わっているかを実感した出来事だった。


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by nycyn | 2007-06-15 11:35 | MBA
ランキング

日本の大学には偏差値という指標があり、上から東大・京大・・・みたいな順序が国民の間で共有されているけど、アメリカには日本の偏差値に該当するものが無いので、雑誌や新聞が独自の視点でビジネススクール等のランキングを発表している。
有名なのはUS News、Business Week、FT(英)など。(もう一つあったような気がするけど、何だっけ…)
ビジネススクールのランキングを決定する要素としては、試験(GMAT)の平均点数、入学直前の収入、卒業後の収入アップ率、リクルーターによる評価、生徒による評価、など。
雑誌や新聞によって重視する項目が違うので、US Newsで1位の学校がBusiness Weekで1位になるとは限らない。(意図的に差別化しているとの噂もある。)

巷では「ランキングはあくまで指標なので重視しすぎてはいけない」などと言われているけど、ビジネススクールを受験する人でランキングを全く気にしないという人はいないだろう。
特に、僕が知る限りUS Newsでずっと1位・2位の座を確保しているハーバードとスタンフォードは東西の横綱という感じで、そのネームバリューはすごいらしい。
各大学にはそれぞれ特色があるので、ハーバードに合格しても少人数で田舎で勉強したいという理由からダートマスを選ぶ人もいるけど、少数派だろう。


で、先日Business Weekから「生徒による評価」に関するアンケートのメールが届いた。
質問項目はかなり細かくて、教授の質、選択科目の幅、キャリアサービスの充実度、施設、スタッフの対応、ネットワーク機会の提供など、多岐に亘っている。
大学側もこの時期にアンケートが届く事を知っているので、冗談半分で「アンケートをよろしく頼むよ」なんて話しかけてくるんだけど、アメリカ人がそんな頼みに応じるわけもなく、みんな「正直に書いてやろうぜ」みたいな雰囲気になっている。

うちの大学は「生徒による評価」があまり高くないらしく、大学側もかなりその点を気にしていて、定期的に大学内で満足度アンケートを行い、生徒の不満を解消するために躍起になっている。
これは形だけではなく、例えば前回のアンケートで「キャリアサービスが充実していない」という結果が出たと思ったら、1ヵ月後にはキャリア相談専門スタッフが2名増員されていた。
こういう部分でのアメリカの徹底力は日本の比ではない。

僕が通っているプログラムでは、通学する日は朝から夕方までびっしり授業が詰まっていてゆっくりとランチしている時間が無いので、大学がランチを用意してくれる。
このランチがかなりイマイチで、味気ないデカイだけが取柄のサンドイッチだ。
これにはさすがのアメリカ人も辟易していて、前述のアンケートでも評価はかなり低かった。

大学側はキャリアサービスの充実を優先していたのか、ランチについてはしばらくまずいサンドイッチのままだったんだけど、最近になってランチメニューが一新した。
まず、ランチがBalducci'sのおしゃれな?サンドイッチに変わり、ランチと一緒に出されるコーヒーも出し汁みたいなコーヒーからスターバックスに変更された。
さらに、前回学校に行った際には、午後の休憩時間にアイスクリームまで用意されていた。

分かりやすくて笑っちゃうんだけど、何人かの生徒にこの話をしたら「最近何でランチが変わったんだろうね」と全く気づいていないみたいで、みんな結構鈍感なのねと思ったりした。
まあ、ランチやコーヒーがグレードアップするのは嬉しいんだけど、アンケートの回収が終わった後はどうなるんだろうか?
ここでも分かりやすい対応が行われて元のイマイチサンドに戻らなきゃいいなと思うんだけど、仮にそうなったとしても大半の生徒は気づかないのかもしれない。


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by nycyn | 2007-06-08 09:50 | MBA
5学期

5学期が始まったので、各クラスについて簡単にまとめておく。


Financial Statement Analysis
文字通り企業の決算書類の分析を行うクラス。
前学期のEarnings Qualityと似ているんだけど、EQはルール等のレクチャーが中心だったのに対し、このクラスは100%ケーススタディで進められる。
扱う企業はAOL、GE、Krispy Kremeなど馴染みのあるものも多い。

教授はHBSで10年間教えていたこともあって自ら多くのケースを書いており、授業で扱うのも全て彼が書いたケース。
それだけにディスカッションの進め方が上手で、数十年前の企業の決算書類をスライドで紹介するなど「小道具」も充実していて、笑いが絶えない授業となっている。
HBSの人気教授はこんな感じなのかな、と思った。
なお、授業中はバンバン当てられるので予習が大変な授業でもある。

授業の直前に大学の共有スペースみたいな所を通った時、大学のイントラネット上にある各生徒のプロフィールを彼がじっと見ているのを目撃したことがあって、「ベテランなのにまじめな教授だな」と思ったんだけど、彼は全ての生徒の名前と顔とプロフィールを暗記しているのである。
例えば、授業でクレジットカード会社の話題になると「おい○○、君はアメックスで働いているんだよな」と話しかけたりする。
事前にこの話題を持ち出す予定でこの生徒のことだけ調べておいたのかと思いきや、一昨日の授業中にある生徒から突発的に出た質問が僕の業界に関することだったんだけど、教授はすかさず僕の方を見て「君は○○で働いているよな」と日本語の会社名まで覚えていたのには驚いた。
感心というか、ちょっとコワイかも。


Advanced Corporate Finance
ファイナンス関連の事項を幅広く扱う授業で、バリュエーション&プライシング、M&A、資金調達など、これまで習ったことの集大成みたいなクラス。
既に習った内容との重複も多少あるけど、M&Aに関しては被買収企業が外国企業で為替の問題が絡んでくるなど、より複雑な内容となっている。

教授はアルゼンチン人で訛りが強い上にかなり早口でしゃべるので、最初の授業では半分くらいしか言っていることが理解できなかった。
これまでも訛りの強い教授はいたけど彼は別格で、アメリカ人ですら100%は聞き取れないと言っていた。
訛りに加え、難解な授業をすごいスピードで駆け抜けていくので、事前にしっかり予習をしていないと更に理解不能に陥ってしまう。
厄介な授業だ。


Personal Leadership & Success
前学期のPower & Influenceに続き、今学期も「ふわふわした内容」の授業をとることにした。
コース紹介の資料を見ると、「いかにして怒りや失望といった感情から抜け出して平常心を取り戻すか?」「あなたに最適な目標設定方法は?」みたいなことが書いてあり、心理学っぽい要素が強い印象を受ける。
また、「もし知的な観点(intelectual standpoint)から何かを学びたいのなら、或いは論理的な枠組みを期待しているのなら、このクラスは取らない方が良い」とも書いてあって、まさにふわふわした掴み所のない授業になりそうである。

こういう内容をまじめに議論するのは、恐らくアメリカのビジネススクールならではだと思う。
どこかバカバカしいなという感情を抱く反面、日本人はこの手の内容を考える習慣があまり無く、企業では属人的な対応しかなされていないので、何かしら学ぶべきものがあるのではないかと期待している。
また、僕にとっては他のアメリカ人が何を考えて行動しているのかを理解するヒントになるのかな、とも思う。
他のクラスではクラスメートが提出した宿題を見る事は出来ないけど、このクラスでは教授のブログに匿名でコメントする形で宿題の提出が行われるので、他の生徒が考えている事が分かって面白い。

読み物の課題が多く、ほぼ毎回宿題が出るので作業量が多いんだけど、ファイナンス系の授業とは使っている頭の部分が違うのであまり疲れない。
教授はインド系で、前述のアルゼンチン人ほどではないけど訛り&早口に苦労している。
今学期に限らず、外国人教授が多いのは僕にとって辛い。。。


Globalization & Markets & the Changing Economic Landscape
グローバリゼーションという言葉が使われ出したのは何年も前のことだと思うけど、「フラット化する世界」などでも書かれている通り(←読んでないけどw)、企業や個人が国境を越えて活動することによりビジネスのあり方を大きく変えてきた。
途上国の立場から見たグローバリゼーションには賛否両論があり、貧富の差の拡大や環境破壊につながる危険性があると解釈するものと、逆に途上国が成長する機会を提供していると解釈するものがある。
授業ではグローバリゼーションを様々な角度から分析し、そのあるべき姿について議論する。

教授は2001年にノーベル経済学賞を受賞したこの人
超有名な彼が教鞭を執るとあって受講希望者が殺到し、定員の拡大が行われた。
多忙な彼のスケジュールに合わせるために授業日程は変則的であり、まだ授業は行われていない。



通常、5~8月は夏休みにあたるので授業は行われないのだが、僕のプログラムに休みは無いのでこの時期でも普通に授業がある。
それだけに提供されるクラス(選択肢)は少なく学生から文句も出ているけど、僕は会計・ファイナンス・マネジメント・経済とバランス良く気に入ったクラスを取ることが出来た。
そんな時期に僕らのためだけに授業を引き受けてくれた教授には感謝しなくちゃいけないね。

早いものでこれが最後の学期。
少しでも多くを学べるように準備して授業に臨もう。


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by nycyn | 2007-06-05 12:29 | MBA
振り返り

学期が終わったということで、家にいて勉強のことを考えなくても良いってのはすばらしいね。
だからと言って何をするでも無いんだけど、ジムで走ったり、机の上や写真の整理をしたり、(二度と見ないであろう)教科書を本棚に押しやったり、1本しか持っていないのに一眼レフのレンズを外してみたり、(意味も無く)昔のメガネをかけてみて度数の違いをチェックしたり・・・
こういう時間も必要だな、と思う今日この頃。


忘れないうちに、4学期に受講した各科目の振り返りを書いておこう。

Equity Markets & Products
その名前の通り、個別株・インデックス・先物・オプションなどの各商品、及び売買手法やオプションによるヘッジ戦略など、短い期間に幅広くカバーした。
この辺りは全く知識が無いわけじゃないので比較的楽なクラスかと思っていたけど、細かいし宿題が多かったので、意外と大変なクラスになってしまった。
また、授業で配られるノートが充実しておらず、例題の解答などは板書無しで口頭で説明されるだけなので、文字と数字が混在する複雑な説明を僕が全て書き取れる訳も無く、授業では毎回混乱した。
書き取れなかった部分について、最初は周りの人達に聞いたりしていたんだけど次第に面倒になり重要じゃなさそうなやつは放置していたら、これが期末試験で命取りとなってしまった。
株式に関する基礎的な知識が身についたクラスだったけど、目からウロコの「へー」という驚きや感動が少ないクラスでもあった。

Private Equity
上記エクイティのクラスとは対照的に、ケース・スタディ中心の授業だった。
ケースは予習が面倒だけどレクチャー中心の授業よりは参加していて楽しく、扱ったケースはZipcarやNetflixなど馴染みのある企業が多かったので、興味を持って授業に臨むことが出来た。
授業では金融モデルの演習も行われるけど、扱っているステージの企業(Growth Capital)はベンチャーと同じで、意思決定の大半は経営陣や商品・アイデアといった主観的な要素に基づいており、財務面の分析は補助材料として使っているだけという印象を受けた。
宿題・プレゼン・ファイナルペーパーは全てグループ単位で取り組んだので結構もめたりしたけど、初めて同じグループになった人が多かったので、各メンバーの特徴が分かったりして面白かった。

Power & Influence in Organizations
先日も少し書いたけど、社内での影響力の発揮、リーダーとしての行動、社内外の他組織との連携、みたいなことを扱った。
授業では教授がテーマについて説明した後、何人かの生徒が自分の体験を語ったりするんだけど、これだけで授業が終わってしまうことも少なくなく、これを「授業」と定義することに抵抗を感じてしまう。
そもそも、リーダーシップのあり方というのは人それぞれで、ジャック・ウェルチがやった事を他の人が真似しても大抵は上手く行かないだろうから、「そんなやり方もあるのね」程度の理解でいいんだと思うけど。
この授業を選んだ理由は純粋なビジネスの観点というよりもアメリカ企業の文化を理解したいということだったので、その意味ではある程度目的は達成できたような気がするし、次の学期もこの手のふわふわ系授業を一つは取ろうと思っている。
なお、学期中に何度かレポートを提出したんだけど、「答え」が無いはずのこの手の授業におけるレポートが何を基準に採点されているのか全く不明である。(全て「B」だった負け惜しみ、でもあるけど。。)

Earnings Quality
上のPower~に比べるとルールがキチッとしている会計の授業はどこか「安心感」があり、これは日本人だけかと思ったら多くの外国人留学生(非アメリカ人)も同じことを言っていた。
授業の内容は、裁量の余地がある会計取引は全て悪い方に裁量が働いている、という前提(思い込み)のもと、各企業がいかに怪しい仮定を置いているか、いかにしてそれを発見するか、といった内容が中心だった。
金融機関で働く以上会計から離れることは出来ないし、どんな企業においても会計の重要性は年々高まってきていると思うので、次の学期でも会計の授業は受講したいと思う。


以上、あっという間に終わった感のある4学期だった。


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by nycyn | 2007-05-05 14:38 | MBA
4学期修了

4学期(春学期)が終わった。
授業は先週末で終わっていたんだけど今学期は自宅で受ける期末試験とレポートがあり、大学で試験を受け終わった際に得られる開放感は味わえなかったが、とりあえず終わってほっとした。

自宅で受ける試験は善し悪しだ。
他の生徒よりも文章を読むのが遅いので大学で試験を受けていると時間が足りないことがちょくちょくある僕にとって、時間制限が無く何を見ても良い自宅での試験は落ち着いて受験できるのでありがたい。
一方、制限時間があれば強制的に試験が終了するのに対し、強制終了が無い自宅での試験は解答内容に納得するまで終わらないので、どうしても長時間かかってしまう。

特に今学期は自宅の試験が2つとレポートが1つあり、これを一週間でやるんだけど、一週間あるとは言っても試験に充てられる時間は日曜と平日の夜しかないので、結構しんどい。
だから今回は早く終わらせることを優先しようと思っていたのだが、試験は「シカゴオプション取引所のHPからデータを取得して分析して・・・」みたいな、どう端折っても時間がかかる問題が多かったので会社でも問題を解いたりしながら、結局どっちの試験ともそれぞれ10時間弱かかってしまった。
その分レポートは薄っぺらい内容となってしまったけど、とりあえず終わったからいいや。

ということで、5つある学期のうち4つを修了しました。


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by nycyn | 2007-05-05 05:53 | MBA
プレゼント

大リーグの名門、ボストン・レッドソックスには熱狂的なファンが多いことで知られている。
去年、松坂がレッドソックス入りするかどうかの交渉がもつれ、交渉が行われていたロサンゼルスからボストンへ松坂が移動することになった時、松坂の乗った飛行機が上空のどこを飛んでいるかを追跡するウェブサイトまで出来たほど。
ボストニアンはこういうバカさ加減を自虐的に話すけど、そんな自分たちの熱狂ぶりが嫌いではないらしい。

ボストンから通っている大学のクラスメートも例外ではなく、最近は会う度に松坂の話をしてくるし、定期的に状況報告のメールも送ってくる。
今朝、大学で彼に会った際の最初の会話は、「フェンウェイ・パーク(レッドソックスの球場)の外にあるホットドッグ屋が寿司の屋台に変わっていたぞ」だった。
そんな事を言われても「へー」としか返せないんだけどね。。。

そんな彼からプレゼントをもらった。


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むむむむむ、何とリアクションして良いものか。

かぶり物は似合わないから絶対にかぶらないし、カタカナのロゴなんてちょっと・・・とは満面の笑みで僕のコメントを待っている彼には言えないし。
「レッド」と「ソックス」の間にスペースが入っているところが英語っぽい!
なんて事を言っても通じないので、とりあえず「クール!」とか言っちゃっている自分に嫌気がさしたけど、まあ気持ちは嬉しかった。

どうしようかな、これ・・・
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by nycyn | 2007-04-29 12:36 | MBA
雑用

f0081958_10235286.jpg今学期受講しているPower and Influence in Organizationsという組織内政治みたいな事を学ぶ授業で読まされる本"Managing with Power"について。
めんどくせーなと思いつつ読んでみると、意外と面白い。

その中で特に共感したのはRobert Mosesという人の話。
彼は公務員として公園を管理する仕事を始めるが、徐々に力を付けていって最後はニューヨーク州のインフラ建設のほぼ全てに影響力を行使しうる存在となった。
国連本部、リンカーンセンター、ミッドタウントンネル、コニーアイランドを始め、数多くの公共施設、橋、トンネル、道路、公園が彼の主導で建設された。


彼は人々がやりたがらない、つまらない仕事を進んで引き受けた。
個々の仕事は取るに足らない雑用かもしれないが、数多くこなすことで彼はそれぞれの仕事に付随する法務・会計・金融に関する知識を付けていった。
やがて彼はこれらの分野で誰よりも詳しくなり、社外とのコンタクトも増え、多くの仕事が彼を経由しないと進まなくなった。
すると彼に多くの情報と予算が集まるようになり、彼はインフラ建設において絶対的な権限を手に入れた。

通常、組織内で権限を手に入れるためには、誰かの仕事を引き継ぐか、誰かから権限を奪うのが一般的、つまり、既存の権限を誰が握るかという議論が中心で、それが出来ない場合は新たな権限を創り出す必要がある。
企業内の各組織が予算アップや人員増を求めるのは、「新たな権限を創り出したい」という理由によるのである。
しかし、彼のすごいところは、こつこつと知識と経験を積んでいくことで、誰にも頼らず独力で何も無い所から権限を創り出したことである。


この話と全く同じじゃないけど、「つまらない仕事を進んで引き受けた」という部分について、つまらない仕事をきちんと処理していくことが企業ではとても重要だとずっと思ってきた。
つまらない仕事だと手を抜く人や、そもそもそんな仕事を引き受けたがらない人もいるけど、社内でそういう若手を見ると「もったいないなー」と思ってしまう。

彼らにしてみれば「もっとやりがいのある仕事を任せてくれれば頑張れるのに、実力を発揮できるのに」と思うかもしれないけど、そういう事は既に実績があって周囲に認められている人が考える事。
例えば僕が部下に仕事を任せるとしたら、メールなど簡単な文章をきちんと書けない奴にフォーマルな文書作成を伴う仕事は任せたくないし、ひたすら数字を打ち込むような仕事を根気良く出来ない奴に長期の案件は担当させたくないし、飲み会の幹事すらきちんと出来ない奴に人々をまとめるような仕事は任せたくないと思ってしまう。

自分の事を棚に上げて言えば、若い人を見て特に思うのは、自分と相手の立場・情報量が違う事を考慮せず、自分にしか分からない文章を書く人が増えてきていること。
また、誤字脱字も多く、中には「オレは中身で勝負するから多少の誤字脱字があっても気にしないぜ」的なスタンスの人もいるけど、僕は誤字を見つけると中身についても細心の注意を払って書いていないと判断してしまうので、結局そいつが作った文章は隅々までチェックせざるを得なくなる。
もちろん、仕事の軽重に応じて誤字に対する神経の使い方は変えるべきなんだけど、周囲から認められるまでは全ての文章を全力で作成すべきだろう。

これは新人に限らず、異動・転職してきた人にとっても同じことだと思う。
いくら輝かしい学歴や資格を持っていても、直接仕事ぶりを見た事が無く誰なんだかも良く分からないような奴に重要な仕事を任せるわけもなく、逆に雑用を任せることでその人の能力・特性をチェックしているのである。

これは日本の金融機関特有の考え方だと思っていたけど、外資系投資銀行で何年もバリバリ働いた友人も似たような事を言っていたので、たぶんアメリカ(の金融機関)でも同じなんだろう。
むしろ、アメリカでは日本よりも各人のバックグラウンドが多様だから、なおさらとのこと。

・・・はい、偉そうな事を書いていないで、僕も雑用を全力でこなします。


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by nycyn | 2007-04-25 10:56 | MBA