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ニューヨークの生活、MBA、仕事・・・
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5学期

5学期が始まったので、各クラスについて簡単にまとめておく。


Financial Statement Analysis
文字通り企業の決算書類の分析を行うクラス。
前学期のEarnings Qualityと似ているんだけど、EQはルール等のレクチャーが中心だったのに対し、このクラスは100%ケーススタディで進められる。
扱う企業はAOL、GE、Krispy Kremeなど馴染みのあるものも多い。

教授はHBSで10年間教えていたこともあって自ら多くのケースを書いており、授業で扱うのも全て彼が書いたケース。
それだけにディスカッションの進め方が上手で、数十年前の企業の決算書類をスライドで紹介するなど「小道具」も充実していて、笑いが絶えない授業となっている。
HBSの人気教授はこんな感じなのかな、と思った。
なお、授業中はバンバン当てられるので予習が大変な授業でもある。

授業の直前に大学の共有スペースみたいな所を通った時、大学のイントラネット上にある各生徒のプロフィールを彼がじっと見ているのを目撃したことがあって、「ベテランなのにまじめな教授だな」と思ったんだけど、彼は全ての生徒の名前と顔とプロフィールを暗記しているのである。
例えば、授業でクレジットカード会社の話題になると「おい○○、君はアメックスで働いているんだよな」と話しかけたりする。
事前にこの話題を持ち出す予定でこの生徒のことだけ調べておいたのかと思いきや、一昨日の授業中にある生徒から突発的に出た質問が僕の業界に関することだったんだけど、教授はすかさず僕の方を見て「君は○○で働いているよな」と日本語の会社名まで覚えていたのには驚いた。
感心というか、ちょっとコワイかも。


Advanced Corporate Finance
ファイナンス関連の事項を幅広く扱う授業で、バリュエーション&プライシング、M&A、資金調達など、これまで習ったことの集大成みたいなクラス。
既に習った内容との重複も多少あるけど、M&Aに関しては被買収企業が外国企業で為替の問題が絡んでくるなど、より複雑な内容となっている。

教授はアルゼンチン人で訛りが強い上にかなり早口でしゃべるので、最初の授業では半分くらいしか言っていることが理解できなかった。
これまでも訛りの強い教授はいたけど彼は別格で、アメリカ人ですら100%は聞き取れないと言っていた。
訛りに加え、難解な授業をすごいスピードで駆け抜けていくので、事前にしっかり予習をしていないと更に理解不能に陥ってしまう。
厄介な授業だ。


Personal Leadership & Success
前学期のPower & Influenceに続き、今学期も「ふわふわした内容」の授業をとることにした。
コース紹介の資料を見ると、「いかにして怒りや失望といった感情から抜け出して平常心を取り戻すか?」「あなたに最適な目標設定方法は?」みたいなことが書いてあり、心理学っぽい要素が強い印象を受ける。
また、「もし知的な観点(intelectual standpoint)から何かを学びたいのなら、或いは論理的な枠組みを期待しているのなら、このクラスは取らない方が良い」とも書いてあって、まさにふわふわした掴み所のない授業になりそうである。

こういう内容をまじめに議論するのは、恐らくアメリカのビジネススクールならではだと思う。
どこかバカバカしいなという感情を抱く反面、日本人はこの手の内容を考える習慣があまり無く、企業では属人的な対応しかなされていないので、何かしら学ぶべきものがあるのではないかと期待している。
また、僕にとっては他のアメリカ人が何を考えて行動しているのかを理解するヒントになるのかな、とも思う。
他のクラスではクラスメートが提出した宿題を見る事は出来ないけど、このクラスでは教授のブログに匿名でコメントする形で宿題の提出が行われるので、他の生徒が考えている事が分かって面白い。

読み物の課題が多く、ほぼ毎回宿題が出るので作業量が多いんだけど、ファイナンス系の授業とは使っている頭の部分が違うのであまり疲れない。
教授はインド系で、前述のアルゼンチン人ほどではないけど訛り&早口に苦労している。
今学期に限らず、外国人教授が多いのは僕にとって辛い。。。


Globalization & Markets & the Changing Economic Landscape
グローバリゼーションという言葉が使われ出したのは何年も前のことだと思うけど、「フラット化する世界」などでも書かれている通り(←読んでないけどw)、企業や個人が国境を越えて活動することによりビジネスのあり方を大きく変えてきた。
途上国の立場から見たグローバリゼーションには賛否両論があり、貧富の差の拡大や環境破壊につながる危険性があると解釈するものと、逆に途上国が成長する機会を提供していると解釈するものがある。
授業ではグローバリゼーションを様々な角度から分析し、そのあるべき姿について議論する。

教授は2001年にノーベル経済学賞を受賞したこの人
超有名な彼が教鞭を執るとあって受講希望者が殺到し、定員の拡大が行われた。
多忙な彼のスケジュールに合わせるために授業日程は変則的であり、まだ授業は行われていない。



通常、5~8月は夏休みにあたるので授業は行われないのだが、僕のプログラムに休みは無いのでこの時期でも普通に授業がある。
それだけに提供されるクラス(選択肢)は少なく学生から文句も出ているけど、僕は会計・ファイナンス・マネジメント・経済とバランス良く気に入ったクラスを取ることが出来た。
そんな時期に僕らのためだけに授業を引き受けてくれた教授には感謝しなくちゃいけないね。

早いものでこれが最後の学期。
少しでも多くを学べるように準備して授業に臨もう。


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by nycyn | 2007-06-05 12:29 | MBA