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新年度
2007年 04月 04日
僕は小学校の時に3回転校し、4つの小学校に通った。 転校した経験のある人は分かると思うけど、既に友人関係が出来上がっている数十人の集団の中に一人で入っていくのはそれなりに大変だ。 登校初日の朝、先生に連れられて教室へ行き、みんなの前で挨拶する。 何を話したかは全く覚えていないけど、たぶん緊張していたんだろう。 席について普通に授業が始まるけど、落ち着かないので授業なんか聞いちゃいない。 休み時間になるとクラスの数人が近寄ってきて、色々と話しかけてくれる。 どこから来た、家はどこだ、野球はやるか・・・ 中にはその日のうちに遊びに行こうと誘ってくる人もいた。 3回も転校を経験すると、「転校直後の人間関係」と「1年後の人間関係」にある程度のパターンがある事に気付く。 転校直後にとても親切にしてくれた人、必要以上に仲良くなろうとしてきた人、自慢話ばかりする人、調子はいいけど信用できない人、最初は全く話さなかったのにあるきっかけで仲良くなった人・・・ 色々な人がいたけど、僕が最終的にどういう人と仲良くなったのか、嫌いだった人の転校直後の態度はどうだったかを考えると、どこの学校でも似たような答えにたどり着く。 公立の学校にしか通ったことが無いから、そこにいる生徒はお坊ちゃん・お嬢ちゃんばかりな訳も無く、ガラの悪いのも沢山いた。(人のことは言えないけど・・) 初めて転校した学校では何度も喧嘩したし、しつこくいじめられた時もあったから、転校したことの無い大半の生徒はいいよな、と思ったこともあった。 でも、徐々に世渡りが上手くなったのか、「こいつは相手にしても仕方ない」と思った時はムキになってけんかすることも無くなったし、「こいつが言っている事ならちゃんと聞こう」と思ったり、面倒な時は「表面上だけ調子を合わせておこう」と思ったりもした。 嫌な小学生。。。 でも、「転校生である」という理由だけで受ける理不尽な攻撃をかわしつつ友達を作っていくためには、こうするしか無かったと思っている。 そして、その時に培った人を見る目がその後の人生で多少は役に立っているかな、と思うこともある。 新年度ということで、最近は新たにNYにやってきた人達を社内外で見かける。 新しく来た人、迎える人、それぞれを見ていると昔の転校の記憶がよみがえってくる。 僕は前述の経験があったせいか、人が人にどのように接するかに関して敏感な方だと思う。 大人になると小学生のような露骨な態度で人に接することは無くなるけど、周囲を見ていると大人の態度も基本的な部分は子供と変わらないんだな、と感じる。 翻って、新しくNYに来た人達が心地よく入って来られる雰囲気を自分は彼らに提供できているのだろうか・・・ NY生活も4年目に入りました。
by nycyn
| 2007-04-04 12:00
| 雑感
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