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ニューヨークの生活、MBA、仕事・・・
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ICs
先学期までは必修科目だけだったから全ての授業を同じメンバーで受講していたけど、今学期から選択科目が始まり、違うクラスの生徒も一緒に授業を受けている。
僕はクラスCなんだけど、隣のクラスDには個性の強い生徒が多い印象があり、飲み会では異常にテンションが高いし、学年全体が集まる説明会でもウケ狙いの発言が目立つ。
そんな個性派揃いのクラスDと一緒に授業を受けていると、色々と面白いことが起きる。

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先日のキャピタル・マーケットの授業中の出来事。

まだ導入部分ということで、教授は細かい話をせずに事例を多く紹介し、ファイナンスに馴染みの無い生徒にも分かりやすく説明していた。
事例を説明する際は教授も横道にそれてギャグを言ったりするんだけど、そんな教授のスタイルがクラスDの生徒を刺激した。

まずはヘッジファンドで働く生徒が、「知識ひけらかし系」の質問をした。
「僕はHFで働いていて、・・・を担当して、・・・が起きた時は・・・で対応して、・・・というロジックを立てたんだけど、またある時は・・・(ここまで1分以上)、ところで○○(どうでもいい質問)は何ですか?」みたいな。
奴は○○が知りたいわけではなく、沢山の・・・を言いたかっただけだろう。

続いて、クラスDの別の生徒が、教授がたとえ話として紹介した事例の重箱の隅をつつきだした。
教授も返答に困って「あくまで事例だから」と説明するんだけど、この生徒はさらにショーモナイ質問を続ける。
教授は質問する姿勢を大事にしたいのか、まだ学期の初めだから時間的な余裕があるのか、このショーモナイ質問に付き合っている。

この二人の質問と回答にかかった時間は10分くらい。
他の生徒たちも「あーあ」という雰囲気を醸し出してきたことから、教授も授業に戻ろうとしていた。

が、ここからインド人と中国人が暴走しだした。

本題に戻ろうとする教授をあるインド人生徒がつかまえ、ものすごい細かい質問(インド株式市場の規制関係)をした。
教授は当然そんな規制を知っているわけはないんだけど、推論をベースに誠実に答えていたら、別のインド人が口を挟みだした。
その教室には多分7~8人のインド人がいたと思うんだけど、これを契機に他のインド人たちも参戦してきて、インド人同士のローカルな議論になってしまった。
彼らは興奮して訛りの強い英語で話すから、僕はもちろんのこと、教授も彼らの発言内容を完全には理解できていない様子。

そこへ、今度は中国人が乱入し、彼が働く中国企業が香港で上場した時の話を延々と始めた。
議論の主導権を奪われたインド人は、主導権を取り戻すべく話題を変えようとするが、中国人も負けてはいない。

このインド・中国の暴走が始まって15分くらいすると、さすがに他の生徒もイライラしてきて、途中で全く違う話題の質問をして流れを断ち切ろうとするけど、インド・中国勢は強引に話題を元に戻す。

結局、このインド-中国戦は40分以上続いた。
授業中に質問したり自分の経験を披露することは奨励されているから、他の生徒も「やめろよ」と言う事はできず、ため息をついたりトイレに行ったりして無言の抵抗をする。
議論の後半には、10人以上の生徒がトイレで席を外していた時間帯もあった。

この授業の後の休憩では、他の生徒はこの話題で持ちきり。
何だあいつらは、あんな話を聞く為に高い授業料を払っているんじゃない、教授が止めるべきだった、等々。
はっきりとは言わないけど、明らかに「これだからインド人・中国人は・・・」というニュアンスを含んでいた。

今回の事例だけをもってインド人・中国人を語ることは出来ないけど、こういう話は他のビジネススクールに通う知人からも聞いたことがある。
ということは、もちろん全員がそうではないけど、この手の生徒がインドや中国に多い、ということは言えると思う。
或いは、この手の人達の多くがアメリカに来ようと思うのか。

彼らにしてみれば、「非難される覚えはない、最初に質問した二人のアメリカ人はOKで俺たちはダメなのか」と思うだろう。
個人的には、ごもっともだと思う一方、時間的に余裕のある授業の前半で10分程度の時間を「奪った」アメリカ人と、授業の後半で40分以上「奪った」彼らとはちょっと扱いが違うかも、もう少し空気を読んだ方がいいかもね、とも思う。

いずれにしても、こういうことから各国に対するイメージは形成されていくんだな、と実感した。
優等生的には「アメリカ人とは異なる環境で育った彼らに同じ価値観を求めちゃいけないよ」ということになるんだろうけど、一方で「郷に入っては郷に従え」という考え方もある。
これらが上手くバランスすればいいんだろうけど、万人に受け入れられるバランスは存在しないから難しいね。

帰りの電車でアメリカ人たちがこの件を非難する話をしていた時、インド・中国戦には参加していなかったインド人もその場にいたんだけど、彼はどういう気持ちだったのかな。
彼は議論に参加していたインド人とは全然違う性格で、おとなしくて授業中も殆ど発言しないタイプ。
勝手な想像だけど、「インド人には彼らのようなタイプが多いけど、僕みたいな人がいることも忘れないでね」とか思っているのかな。

この出来事は人間観察の観点からとても面白かった。

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by nycyn | 2006-10-05 08:59 | MBA