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ストライカー不足解消法
2006年 06月 26日
今日のオランダ対ポルトガル戦はすさまじかった。
両チーム合計で16枚のイエローカード、4人が退場となる荒れ荒れの展開。 試合内容はレベルの高いものだっただけに、荒れすぎた展開はちょっと残念だった。 この試合に限らないけど、ハイレベルな試合になると反則とナイスディフェンスは紙一重だ。 速くてテクニックがあるから、ほんの一瞬入るのが遅れただけで反則になってしまう。 イエローカードの多い試合はあまり好きじゃないけど、削られる選手の体を考えると仕方がないのかな。 試合を見ていて思ったのは、選手がボールを奪う・キープ・シュートすることだけを考えていて、その後に起こる相手との接触を全然考えていないこと。 だから、スライディングシュートの後にスパイクがキーパーの脇腹を直撃したり、ドロップキックのようなプレーが頻発するんだろう。 これには、日本と欧米の思考回路の違いがあるのかな、と思った。 前に「アメリカ人は道を譲らない」ことについて書いたけど、これに関連して、例えば僕が道を歩いていて立ち止まろうとする時、僕が止まることですぐ後ろの人に迷惑をかけないかどうか確認してから止まるようにしている。 でも、NYを歩いていてこんなことをしている人に出会ったことは殆ど無い。 彼らはまず最初に「自分がしたいこと」ありきで、その結果として起こることについては何も考えていないように見える。 だから、自分から僕にぶつかってきたくせに、舌打ちをして立ち去っていくんだろう。 分かりやすく言えばワガママだ。 NYと欧州の行動パターンが同じかどうかは分からないけど、多分こういう思考回路の違いがサッカーにも影響しているのでは、と思う。 特に、ワガママで「俺が俺が」という目立ちたがり屋の方がストライカー向いている、なんて話もよく聞く。 強豪国のストライカーもそうで、味方が遠目からシュートすると、自分がオフサイドポジションにいることを棚に上げて「何で俺にパスしないんだ」と怒る一方、自分がミスした時は絶対に謝らないしチームメイトとも目を合わせず、自分だけ頭を次に切り替えている。 だから、日本の決定力不足、ストライカー不在の状態は、この思考回路を変えないといけないんじゃないか。 昨年日本に帰った時、新宿を歩いていたら、若い人を中心に上記のようなワガママな感じで道を歩いている人を結構沢山みかけた。 おじさんとしては「最近の若いモンは・・」と思ったりもするけど、サッカーの観点からは良いことなのかもしれない。 ということで、「上手」だけど「強さ」が無い柳沢や高原にはワガママさが足りないのではないか。 目立ちたがり屋という意味では、カズやゴンの方がストライカー向きだったんだろう。 だから、今後の日本代表には、最近人気の亀田兄弟のような目立ちたがり屋でワガママな若者を起用することをお勧めしたい。 という、くだらないことを考えていた日曜の午後。
by nycyn
| 2006-06-26 13:49
| 雑感
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